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中国の都市環境問題の発生と対策に関する経済区別構造分析

研究課題

研究課題/領域番号 13750528
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関九州大学

研究代表者

中山 裕文  九州大学, 工学研究院, 助手 (60325511)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード中国 / 都市 / 成長会計 / 都市環境問題 / 物質収支構造
研究概要

中国の都市拡大の現状について整理し、都市化をもたらした要因を多変量解析により抽出した。具体的には、都市の拡大要因として、(1)移動の不可能な生産要素の存在(例えば炭鉱の近くの都市への石炭関連産業の集中)、(2)公共財の存在により良質なサービスを受けられる都市(例えば交通施設、通信施設、下水道、中央政府や地方政府の存在)、(3)生産における空間的な規模の経済、集積の経済が働いた都市、(4)経済的優遇政策を受けた都市(例えば経済特別区指定を受けた都市)などを取り上げた。さらに、これらの指標によって特徴付けられる都市ごとに、都市の空間的拡大特性に基づく都市の類型化を行った。都市拡大に影響を及ぼした要因として、規模の大きな企業の存在、都市の人口集積による労働供給能力の増加、経済的優遇措置、既成市街地の大きさが選択された。一方で、炭鉱などの資源埋蔵地の存在は、ある程度規模の大きな都市における市街地の拡大に対して負の影響を与えている可能性があることを指摘した。
次に、中国の都市の経済成長に対し、どのような要因が影響したかを分析した。ここでは、成長会計分析の手法を利用し、都市の経済成長を資本ストックや労働力の量的な変化によるものと、技術進歩や効率性の向上などを含む全要素生産性(TFP : Total Fact or Productivity)の変化によるものとに分解し、これにより成長要因を明らかにすることを試みた。これらの要因と市街地拡大との相関関係を分析したところ、都市のTFPの増加が市街地拡大を抑制していることがわかった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 高尾 彰, 中山裕文, 松本亨, 島岡隆行, 井村秀文: "中国における都市発展とそれに伴う資源消費パターンの類型化"環境システム研究論文発表会講演集. 241-248 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Hirofumi Nakayama, Akira Takao, Shinji Kaneko: "Comparative study on indirect energy use of Asian mega-cities"Proceedings of IGES/APN mega-city project. (印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 金子慎治, 中山裕文, 高尾彰, 井村秀文: "東アジア大都市における都市発展と内包資源エネルギー量の関係についての一考察"環境経済・政策学会2002年大会・報告要旨. 264-265 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 左健, 今井晃, 中山裕文, 松本亨, 井村秀文: "中国における都市生活廃棄物処理の需要の将来予測と整備戦略に関する研究"環境システム研究論文集. 29. 273-282 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 中山裕文, 中村晋太朗, 松本亨, 井村秀文: "産業連関分析による都市マテリアルフローの国際比較"環境システム研究論文発表会講演集. 169-174 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 高尾彰, 中山裕文, 松本亨, 谷川寛樹: "都市構造物のフローとストックに関する国際比軟-都市レベルの資源消費効率に向けた検討"環境システム研究論文発表会講演集. 175-182 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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