研究課題/領域番号 |
13750580
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
北尾 靖雅 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (00293986)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | マスターアーキテクト方式 / 合意形成 / 設計方法 / 都市設計 / 協働設計 / 都市再生 / グローバリゼーション / 設計プロセス / 建築集合体 / 環境設計方法 |
研究概要 |
都市空間の設計のために、様々な専門家の協力方法を構築することが必要であると考えた。日本では、マスターアーキテクト方式と呼ばれる方法がある。そこで、どのように合意形成が行われたのかを、オランダの都市設計プロセスを対象に研究した。オランダでは政府建築家等の建築家が大規模な都市開発事業における建築物などの「質(quality)」の向上に積極的に関わっていることがわかった。なかでも"De Milieu Maximimalisatie Methode(設計の環境的最大化手法)"は注目すべき方法であることがわかった。この協働設計方法では、環境を課題とする都市設計の過程において、設計参加者の協力を実現するために「設計」と「分析」の適切な関係をつくることが目的となっていることがわかった。設計の環境的最大化方法とは、基本的な都市空間のテーマを定めて、それのテーマに対して、参加する建築家が最も環境に対して付加の少ない方法を現実のプランとして提案してゆくものである。それぞれのテーマで最適の解答が出た時点で、すべての要求を重ね合わせ、つじつまが合うように選択-選定してゆく。その後、案を統合して、都市の全体基本計画を定めてゆくものである。この設計方法はオランダの社会文化が産み出した'Polder Model'に都市設計の方法として明確な形を与えたものであると評価できた。以上のことから、都市設計の合意形成の背景には国や地域のもつ文化的背景に適した合意形成方法があり、ある一定のシステムとして社会に適用することで、協働設計の合意形成が可能になることが明らかになった。こうした、地域のもつ文化的背景をもちながら、環境を設計するという設計技術はグローカルテクノロジーと呼べる。今後の課題として協働設計方式では都市全体の環境性能に関する調整が具体的にどのように行われるのかを、詳細に調べる必要がある。
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