研究課題/領域番号 |
13750592
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団 |
研究代表者 |
前川 佳史 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所・介護・生活基盤研究グループ, 助手 (50260302)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 痴呆性高齢者 / ユニット / 特別養護老人ホーム / グループホーム |
研究概要 |
痴呆性高齢者に適したユニットケアのケアシステムを明らかにするため、特別養護老人ホームや老人保健施設などで生活単位を小規模分散化しているユニット型施設に対する調査を実施した。 昨年度に抽出したユニット型の特別養護老人ホーム及び老人保健施設に、この数年で開設した新設施設を追加したものを対象としてアンケート調査を行った(郵送数61ホーム、回答率71.0%)。ユニットケアを行っている施設で、開設当初からケア方法を変えていないのは1割のみであり、ほとんどの施設では勤務体制や施設内の環境などを変化させながら対応していた。具体的には、ソフト面で見直したのは、「スタッフを増員した」「勤務時間を変えた」などの回答が多く、入居者の状態変化にあわせて勤務体制も変化させていることが捉えられた。また、ハード面で見直したのは、「家庭的な雰囲気にした」「馴染みのものを置いた」などの生活の場に近づけるための工夫に関する回答が約半数を占めており最も多かった。認知機能や環境適応力の低下した痴呆性高齢者に対して、馴染みやすい環境づくりが必要であることが伺える。ユニットケアを行うために必要な条件としては、ユニット間のスタッフの連携・協力をあげた施設が9割以上で最も多かった。この他に、ユニット専用にスタッフや共用空間が必要である、スタッフの技術を向上すべき、などの回答も8割以上で見られた。ユニット間の連携は、スタッフの絶対数が少ないグループホ-ムよりも行いやすいため、こうした連携をよりスムーズにできるように、建築・設備面も含めた対応が重要と思われる。
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