研究課題/領域番号 |
13750640
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
複合材料・物性
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
馬 光輝 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助手 (90262245)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ポリ(4-ビニルピリジン) / ポリスチレン / 亜鈴状粒子 / 双極子状粒子 / シード重合 / モルフォロジー / 二相連続体 / ソープフリー乳化重合 |
研究概要 |
本研究は新奇なリチウムイオン膜の調製法を提案した。片端が正、もう片端が負に荷電する双極子状粒子を調製する上、直流電場をかけながら成膜する。正の端が電場の負極に、負の端が正極に向きながら配列するので、正負相が交互に配列し、且つ各相が膜に貫通するような二相連続体が調製できる。 提案した上記の技法に基づいて、双極子粒子の調製法を確立するために、高濃度のポリ(4-ビニルピリジン・ブチルアクリレート)シード粒子の調製法およびモルフォロジーの制御技法について基礎研究を行った。 1.高濃度のポリ(4-ビニルピリジン-ブチルアクリレート)シード粒子の調製法の確立 ソープフリー乳化重合法を用いて上記のシード粒子の高濃度の調製法を行った。その結果、酢酸エチルを水相に5wt%添加することによって、粒子の濃度を従来の5wt%から10wt%に上げることができた。 2.双極子状粒子を得るためのモルフォロジーの制御に関する基礎研究 上記シード粒子に、スチレンとブチルアクリートを仕込み、亜鈴状の粒子を得るための条件を調べた。その結果、膨潤時間が十分長く、重合温度が90℃以上、シードポリマーと二段階ポリマー間の親和性が十分に低いことが、亜鈴状粒子を得るための必要条件であることが明らかになった。 亜鈴状粒子の調製原理を明らかにするために、種々の系についてモルフォロジーの制御法を実験と理論の両面から調べた。ポリメチルメタクリレート(PMMA)/ポリスチレン(PSt)系について、高粘度のPMMA粒子をシードとして用いれば、二段階に重合したPStが粒子内に進入できず、表面に局在するので、亜鈴状粒子が得られることを明らかにした。PStとヘキサデカン(HD)系について、重合率があまり高くなく、StモノマーがPSt相とHD相に分配された場合、亜鈴状モルフォロジーが得られることが明らかになった。
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