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新規エピメラーゼの発見とラセミ体からの直接的光学活性体合成法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13750733
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関岐阜大学

研究代表者

滿倉 浩一  岐阜大学, 工学部, 助手 (70324283)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードsynthesis / optically acitve / 2-phenylpropanoic acid / isomerase / 異性化酵素 / 2-アリールプロピオン酸 / 直接的光学活性体合成法
研究概要

Nocardia diaphanozaria(JCM3208)の異性化反応について検討した結果、0.075%(v/v)のラセミ体の2-フェニルプロパン酸を培養液に添加することで異性化酵素が誘導され、酵素活性が約25倍に向上した。また、休止菌体反応によって4.56mMのR体の2-フェニルプロパン酸を光学純度95.8%e.e.で得ることができ、スケールアップを行っても光学純度、収率が低下することなくR体の2-フェニルプロパン酸(92%e.e.)を0.68gL^<-1>で生産できた。本異性化反応は、厳しい基質特異性を示し、2-フェニルプロパン酸とそのチオエステル誘導体には作用したが、2-フェニルプロパン酸アミドや他のアリールプロパン酸にはほとんど作用しなかった。酵素調製のために粗酵素での安定性を検討した結果、1mMジチオスレイトールを含む20%(v/v)のエチレングリコール溶液の添加によって、破砕時の活性を100としたとき1週間後でも氷上で約80%の活性を維持できた。本酵素のコファクターについても調べたところATP, Mg^<2+>, CoAが必要であり、本異性化反応にはアシルCoAシンセターゼ、2-アリールプロピオン酸CoAエピメラーゼ、チオエステラーゼの3酵素が関与していると考えた。これらの結果から本異性化反応は、以前に報告されているイブプロフェンの異性化と類似の反応メカニズムで進行することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Koichi Mitsukura, Toyokazu Yoshida, Toru Nagasawa: "Synthesis of (R)-2-phenylpropanoic acid from its racemate through an isomerase-involving reaction by Nocardia diaphanozonaria"Biotechnology Letters. 24. 1615-1621 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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