• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

2枚のポルフィリンを分子認識場として有する遷移金属錯体触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13750799
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

佐竹 彰治  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助手 (00277831)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードポルフィリン / ビピリジン / ルテニウム / トリアミン / 分子認識 / 金属錯体
研究概要

5,5'位に2つのポルフィリンをもつ2,2'-ビピリジン(1)を合成し、1とRuCl_2(DMSO)_2錯体を3:1の比率で混合、加熱撹拌することで計6枚のポルフィリンを有するトリスビピリジンルテニウム錯体(2)を合成することに成功した。錯体2は2組のトリスポルフィリンがルテニウムを境に向き合うような構造をしており、トリアミンのような三官能性の分子を2分子捕捉することが予想された。
4種類のトリアミン(2,2'-ビス(アミノメチル)プロピルアミン(3)、トリスアミノエチルアミン(4)、トリスアミノプロピルアミン(5)、1,3,5-トリアミノメチルベンゼン(6))と錯体2の複合体形成を紫外可視吸収スペクトルや滴定型熱量計を用いて調べたところ、いずれのトリアミンも錯体2と2:1錯体を形成することがわかり、その結合定数は10E6以上ととても大きな値であった。特にアミン4と錯体の結合定数は1つ目の結合定数K_1≧10E8、2つ目の結合定数K_2≧10E7であり、4つのトリアミンの中でもっともゲスト錯体2に適合することがわかった。錯体2とアミン4の1:2複合体の^1H-NMRスペクトルが1種類のポルフィリンとピリジン部のみのシグナルを示したことから、複合体が対称性のよい構造をしていることがわかった。また、ポルフィリン環によって遮蔽された水素原子の帰属とNOEによるプロトン間の空間配置の検討により、複合体はポルフィリン環3枚がねじれることによって三角形を形成し、その中にゲスト分子であるトリアミンが包摂されていることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yasufumi Tomohiro: "Synthesis of Bipyridylene-Bridged Bisporphyrin by Nickel-Mediated Coupling Reaction : ON-OFF Control of Cofacial Porphyrin Unit by Reversible Complexation"J. Org. Chem.. 66. 8442-8446 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yasufumi Tomohiro: "Synthesis of Bipyridylene-Bridged Bisporphyrin by Nickel-Mediated Coupling Reaction : ON-OFF Control of Cofacial Porphyrin Unit by Reversible Complexation"J.Org.Chem.. 66. 8442-8446 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi