• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

施錠ができる新規カプセル型ホスト分子の開発―ロタキサン分子の応用―

研究課題

研究課題/領域番号 13750800
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学 (2002)
九州大学 (2001)

研究代表者

池田 篤志  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教授 (90274505)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードカリックスアレーン / ロタキサン / カプセル分子 / ホスト-ゲスト化学 / 包接錯体 / ホスト-ゲスト錯体
研究概要

これまでに報告されたカプセル分子は、その結合方式から主に"共有結合型"と水素結合や金属の配位結合を利用した"非共有結合型"の2種類に分類される。本法ではこれら2種類の結合方式の短所を補ったカプセル分子を構築することを目的とする。まずロタキサンを用いた非共有結合型のカプセル分子により3次元空孔を構築し、次にゲスト分子を取り込み、最後にストッパーによりカプセル分子の構造を固定化するという3段階で実験行う。この手法の大きな特徴は、擬ロタキサン構造が可逆であるため、カプセル分子を構築後、ゲスト分子を取り込むことが可能となる。さらにストッパーによりロタキサン構造に固定化した後も、空孔の構造が大きく変化しないため、ゲスト分子の錯化力が大きく変化しないという利点がある。以上のように、本法は超分子錯体を固定化することにより、ゲスト分子を孤立化させることを可能とする初めての手法である。
水素結合を利用したvegtleらのロタキサン化合物では会合定数が低いため、カプセル構造を保持したままストッパーを導入することができなかった。そこで、輪状部位としてクラウンエーテル、軸部位としてアンモニウム部位を有するカリックスアレーン誘導体をそれぞれ用いることにした。輪となる部位を2つ持つ化合物1と、軸となる部位を2つ有する化合物2の合成に成功した。現在は合成までであるが、今後化合物1と2を等モル有機溶媒中で混合すると、軸部位はクラウンエーテルに包接される形となり取り込まれ、擬ロタキサン構造を形成するものと予測される。今後、^1H-NMRスペクトルによりその構造を明らかとする。また、嵩高い置換基を有するストッパーを導入することによりカプセル分子の固定化を行う。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masaru Kawaguchi: "A novel porphyrin-homooxacalix[3]arene conjugate which creates a C_3-symmetrical capsular space"Tetrahedron Letters. 42・23. 3725-3728 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Masatsugu Ayabe: "A novel [60]fullerene receptor with a Pd(II)-swiched bisporphyrin cleft"Chemical Communications. 10. 1032-1033 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Z.Zhong: "Creation of Novel Chiral Cryptophanes by a Self-Assembling Method Utilizing a Pyridyl-Pd(II) Interaction"Organic Letters. 2・7. 1085-1087 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] A.Ikeda: "A Self-assembled Homooxacalix[3]arene-based Dimeric Capsule Constructed by a Pd^<II>-pyridine Interaction Which Shows a Novel Chiral Twisting Motion in Response to Guest Inclusion"Journal of the American Chemical Society. 123・17. 3872-3877 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] A.Ikeda: "A Novel Self-Asscmbled Porphyrin Polymer Constructed by a Pd(II)-Pyridine Interaction"Chemistry Letters. -・11. 1138-1139 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi