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ポリマーネットワーク中の種々の形状のゲスト高分子鎖のダイナミックス

研究課題

研究課題/領域番号 13750831
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関京都大学

研究代表者

浦山 健治  京都大学, 化学研究所, 助手 (20263147)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードエラストマー / 粘弾性 / レオロジー / 制振性 / ゲル / レプテーション / ポリマーネットワーク / ダイナミックス / 粘弾性緩和 / 管模型
研究概要

末端架橋反応を用いて、片末端のみが網目に固定された「ぶら下がり鎖」を含んだゴム弾性網目を作製し、動的粘弾性を調べた。ゴム網目中のぶら下がり鎖の含量が増加するにつれて、損失正接が増加することがわかった。すなわち、ぶら下がり鎖の導入は、ゴム材料の制振性能を向上させることがわかった。既存の制振ゴムは振動エネルギー散逸のメカニズムとしてガラス転移を利用しているため、制振性能の温度・周波数依存性が非常に強く、使用用途が限定されてしまうという問題があった。しかし、本研究のぶら下がり鎖を導入する手法は、ガラス転移などの構造転移を利用していないため、制振性能が温度や周波数にほとんど依存しないという特性があり、新規な制振性ゴム材料の概念として有効であると考えられる。制振性能の温度・周波数依存性が弱いという特性は、ぶら下がり鎖の粘弾性緩和が非常に遅いことが理由である。比較のために、同じサイズの自由鎖を導入した網目の動的粘弾性を作製したところ、ぶら下がり鎖の方が粘弾性緩和がゆっくりと進行することがわかった。また、この制振ゴムのベースとなっているシリコーンエラストマーの二軸伸張測定を行い、ひずみエネルギー密度関数のキャラクタリゼーションを行った。網目中の絡み合い数が減少するにつれて、ひずみの非線形項の寄与が小さくなっていくことがわかった。また、ゴム弾性分子論として提出されているslip-link modelは実験結果をよく再現することがわかった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Kawamura, K.Urayama, S.Kohjiya: "Multiaxial Deformations of End-linked Poly(dimethylsiloxane) Networks. III. Effect of Entanglement Density on Strain-Energy Density Function"Journal of Polymer Science : Part B : Polymer Physics. 40. 2780-2790 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] K.Urayama, T.Kawamura, S.Kohjiya: "Multiaxial Deformations of End-linked Poly(dimethylsiloxane) Networks. IV. Further Assessment of Slip-link Model for Chain-entanglement Effect on Rubber Elasticity"Journal of Chemical Physics. (印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Urayama K., Yokoyama K., Kohjiya S.: "Viscoelastic Relaxation of Guest Linear Polydimethylsiloxane in End-linked Poly(dimethylsiloxane) Networks"Macromolecules. 34・13. 4513-4518 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kawamura T., Urayama K., Kohjiya S.: "Multi-axial Deformations of End-linked Poly(dimethylsiloxane) Networks. 1. Phenomenological Approach to Strain Energy Density Function"Macromolecules. 34・23. 8252-8260 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Urayama K., Kawamura T., Kohjiya S.: "Multi-axial Deformations of End-linked Poly(dimethylsiloxane) Networks. 2. Experimental Tests of Molecular Entanglement Models of Rubber Elasticity"Macromolecules. 34・23. 8261-8269 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 浦山 健治: "エラストマーの極限伸びと脱膨潤ポリマーゲルの超高伸長特性"日本ゴム協会誌. 74・9. 347-351 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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