研究課題/領域番号 |
13760063
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
緒方 進 三重大学, 生物資源学部, 助手 (70324556)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ビタミン / ナイアシン / ピコリン酸 / アポトーシス / NAD / HL-60 |
研究概要 |
ピコリン酸によるアポトーシヌ誘導の作用機構を解明していくにあたり、ピコリン酸がニコチン酸の構造異性体である点、必須アミノ酸であるトリプトファンから、NADが生合成される過程において副次的に生じる生体成分である点、NADを基質とするポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)が、様々なアポトーシス誘導過程において、caspaseにより限定分解される点等から、特に、ポリ(ADP-リボシル)化を始めとするNAD代謝との関連性に着目し検討を行ったところ、以下に示す研究実績が得られた。 まず、細胞内NAD量を測定したところ、アポトーシスの進行に伴い、NADの減少が認められた。また研究者の従来までの検討により、様々なアポトーシス誘導過程において、PARP阻害剤処理により、DNAラダーが認められるにもかかわらず、アポトーシスに特徴的な形態変化は阻害されるという現象を認めているが、ピコリン酸誘導アポトーシスの場合、このようなPARP阻害剤による影響は認められなかった。そこで、フローサイトメトリーによるポリ(ADP-リボシル)化の解析法を確立し測定を行ったところ、エトポシド等の一般的なアポトーシス誘導においては、処理直後10分以内で急激な活性化が認められたが、ピコリン酸誘導の場合は認められなかった。しかし、一般的に報告されているように、いずれの処理においても、PARPの限定分解が認められた。また同様にミトコンドリアの関与、caspaseの活性化についても認められた。すなわち、ピコリン酸誘導アポトーシスにおいては、その進行とともにNADが減少するにもかかわらず、PARPの活性化は認められず、PARP阻害剤による形態変化における影響もなく、NAD代謝の寄与は少ないことが予想され、従来報告されているアポトーシス誘導とは、その作用機構が異なる経路を経て進行することが示唆された。
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