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大豆アレルゲンGly m Bd 28Kの糖鎖構造とアレルゲン性の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 13760107
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関岡山県立大学

研究代表者

比江森 美樹  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助手 (80326412)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード大豆アレルゲン / Gly m Bd 28K / アスパラギン結合型糖鎖 / 糖鎖構造 / IgE抗体
研究概要

大豆アレルゲンGly m Bd 28Kはアスパラギン結合型糖鎖を有する糖タンパク質である。これまでの研究過程で、Gly m Bd 28Kのアレルゲン性にはその糖鎖が関与していることを示唆してきた。そこで本研究では、そのアスパラギン結合型糖鎖の構造とアレルゲン性の関連性を明らかにするために、まず、本アレルゲンの糖鎖構造解析を行った。さらに、大豆アレルギー患者血清中のIgE抗体との結合性について単糖レベルでの解明を試みたので以下にその成果について報告する。
1、平成13年度に脱脂大豆より精製した本アレルゲンから、ヒドラジン分解によりアスパラギン結合型糖鎖を切り出し、N-アセチル化後、得られた糖鎖を2-アミノピリジン(PA)にて標識し、蛍光法によりHPLCを用いてPA化糖鎖を単離した。HPLCによる二次元マップにおけるスタンダードの糖鎖との比較、及び各種グリコシダーゼ消化並びにMS、MS/MS分析により、Gly m Bd 28Kの糖鎖構造は、Man_3Fuc_1Xyl_1GlcNAc_2が主要構造であり、さらに、Man_3Xyl_1GlcNAc_2及びMan_4Fuc_1Xyl_1GlcNAc_2の構造も存在することが明らかになった。
2、1にて決定された糖鎖構造をもとに、大豆アレルギー患者血清中のIgE抗体と反応する糖鎖構造を検討するために、上記PA化糖鎖をフコシダーゼ及びキシロシダーゼ処理し、HPLCにより種々の構造の糖鎖を調製した。現在、それら糖鎖を用いて血清中のIgE抗体との結合性を比較検討中である。
以上の結果から、Gly m Bd 28Kの糖鎖構造はXylやFuc残基を有する典型的な複合型であることが確認された。また、これまで報告のない糖鎖構造として、Man_4Fuc_1Xyl_1GlcNAc_2構造が検出された。現在、それら糖鎖構造の情報をもとに単糖レベルでのIgE抗体との結合性を検討中であり、その成果は臨床検査や治療における有効な手掛かりとなることが期待できる。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Tsuji, M.Hiemori et al.: "Metabolism of the precursor of Gly m Bd 28K, a major soybean allergen in growing soybean seeds"Soy Protein Research, Japan. Vol.5. 17-20 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] H.Tsuji, M.Hiemori, et al.: "Cloning of cDNA encoding a soybean allergen, Gly m Bd 28K"Biochim. Biophys. Acta. 第1518巻. 178-182 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] H.Tsuji, M.Hiemori, et al.: "Allergenicity of a soybean allergen, Gly m Bd 28K"Soy Protein Research, Japan. 第4巻. 39-44 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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