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埋土種子を含めた森林植物の種多様性および遺伝的構造の解明とその保全

研究課題

研究課題/領域番号 13760116
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関三重大学

研究代表者

木佐貫 博光  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (00251421)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード埋土種子 / 森林植物 / 種多様性 / 林床植生 / 天然林 / 人工林 / 種組成
研究概要

(1)森林植物および埋土種子集団の種多様性を評価するために,隣接するブナ林と人工林についで林床植生と埋土種子組成を比較した。林床植生の種多様性評価には,三重大学演習林の林床をスズタケが覆うブナ林および間伐直後の保育されている林齢25年のヒノキ人工林において,20m×15mの調査プロットを各1個設置し植生調査を行った。また,埋土種子の種多様性評価には,各方形区から土壌サンプルを48個ずつ採取し,発芽法により埋土種子の種組成を計測した。林床植物と埋土種子集団の種組成を林分間で比較した。その結果,林床植生ではブナ林で36種,人工林では109種が出現した。埋土種子の種数では,ブナ林と人工林ともに40種が出現した。埋土種子の本数では,ブナ林で619本,人工林では341本が出現した。木本では,ブナ林542本,人工林124本と大きな差があった。埋土種子について出現本数と林床における出現の有無を比較したところ,ブナ林では林床に出現しない種が数多く埋土種子に出現したのに対し,人工林で埋土種子に出現したもののほとんどはその林床に出現する樹種であった。林床にササを伴う天然林の地表では,暗い光条件下にあるうえに撹乱の頻度も僅かである。そこでは,散布種子の発芽は困難であり,埋土種子の種子数が多くなったと考えられる。人工林において林床管理が行われるところでは,散布種子の発芽が促進されるため,埋土種子に至る割合が低下するものと考えられる。
(2)森林植物の遺伝的多様性を評価するため,コバノミツバツツジの遺伝分析を行うための予備的解析として,樹木サンプルからDNAを抽出した。DNA分析に用いるマーカー遺伝子座を決定するために,ホンシャクナゲ用に開発されている既存のマイクロサテライトマーカーを用いた実験を行っている。今後,得られた分子情報を解析し,樹種の遺伝構造ならびに遺伝子流動の推定を行う。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 木佐貫 博光: "天然林と人工林における林床植生および埋土種子集団の種組成の比較"中部森林研究. 50号. 37-38 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 田上 公一郎: "大台ヶ原トウヒ林の林床植生と埋土種子組成について"中部森林研究. 50号. 35-36 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 木佐貫 博光: "紀伊半島の冷温帯から暖温帯への移行帯に成立した二次林の林分構造と樹種多様性"中部森林研究. 51号(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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