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酸性降下物中の窒素化合物に対する森林木本種の応答に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13760119
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関京都大学

研究代表者

徳地 直子  京都大学, 農学研究科, 助教授 (60237071)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード富栄養酸性雨 / 硝酸環元酵素 / 窒素飽和 / 樹木 / 分布 / 森林生態系 / 酸性降下物 / 硝酸態窒素 / 硝酸還元酵素 / 種分布
研究概要

森林生態系への窒素を含む富栄養酸性雨の影響を把握する目的で、森林生態系の窒素循環と、木本樹種の硝酸態窒素利用に関する特性を調査した。森林生態系の窒素循環の記載は、わが国を代表する森林タイプである冷温帯落葉広葉樹林の芦生演習林・温帯針葉樹二次林の上賀茂試験地・暖温帯広葉樹林の屋久島の3箇所で行った。森林生態系への降水による窒素の負荷量・土壌中での循環量に大きな違いはみられなかった。硝酸態窒素利用特性について、苗畑における硝酸態窒素施肥による実験と窒素循環を記載した森林生態系における優占樹種などを対象に調査を行った。その結果、冷温帯落葉広葉樹林の芦生演習林の優占樹種であるブナは、硝酸態窒素を利用した際に合成される硝酸還元活性が幼樹ではみられたものの、成木ではほとんどなく、温帯針葉樹二次林の上賀茂試験地の優占樹種であるヒノキ・アカマツは、ヒノキでは主に根の部分で、アカマツでは葉で硝酸還元が行われていることが明らかになった。また、苗畑におけるアセビ・シロモジ・コアジサイでは、アセビは硝酸還元活性がほとんどみられず、シロモジでは与えた硝酸態窒素に応じて硝酸還元酵素活性を変化させ、コアジサイは高い硝酸還元酵素活性を示すことがわかった。将来的に窒素を含む富栄養酸性雨が森林生態系に供給され続けた場合、硝酸の利用に関する特性によっても種の分布や多様性に影響がでることが推察された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Koyama, L., Tokuch, N.: "Effects of NO_3^-availability on NO_3^-use in seedings of three woody shrub species"Tree Physiology. 23(4). 281-288 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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