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海産魚の育種を目指した遺伝子導入技法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13760140
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京水産大学

研究代表者

吉崎 悟朗  東京水産大学, 水産学部, 助手 (70281003)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードトランスジェニック / 魚類 / GFP / マイクロインジェクション / 育種 / 遺伝子導入魚 / ニベ / 海産魚
研究概要

前年度に確立したニベの採卵・採精技術を用いて、外来遺伝子のマイクロインジェクションに用いる受精卵を調整した。受精後の卵を経時的にマイクロインジェクションに供試したところ、受精後10分程度の胚盤が形成された直後の卵から受精後30分程度経過した卵が、卵膜の硬化も進んでおらず、使用しやすいことが明らかとなった。これ以降の受精卵は卵膜が硬化し、弾性に富むため、マイクロピペットを卵内に突き刺すことが困難になった。さらに、この発生段階の受精卵にオワンクラゲに由来する緑色蛍光タンパク質(GFP)のRNAを注入したところ、胞胚中期以降から効率よく翻訳されるようになり、蛍光による外来RNAの発現の確認が可能となった。しかし、孵化仔魚では黒色素胞がGFPと極めて類似した蛍光を発することが明らかとなり、これがGFP発現観察の障害となることも確認された。さらに、メダカのβ-アクチンプロモーターにGFP遺伝子を接続し、さらにその下流にウシ成長ホルモンのポリアデニレーション配列を付加した発見コンストラクトをニベ受精卵に導入したところ、一過性のGFP発現が観察された。また、外来遺伝子の発現開始時期は他の遺伝子導入淡水魚類と同様、胞胚中期遷移以降であることが明らかとなった。以上のように、本研究により分離浮遊卵を産出する典型的な海産魚の卵に外来遺伝子をマイクロインジェクション法で導入し、それを発現する方法の基礎を確立した。今後はマダイやヒラメといった類似した受精卵を産出する水産上有用海産魚類に本法を応用していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Boonanuntanasarn, S., Yoshizaki, G. 他3名: "Gene knock-down in rainbow trout embryos using antisense morpholino phosphorodiamidate oligonucleotides"Marine Biotechnology. 4. 256-266 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshizaki, G. 他4名: "Primordial germ cells : the blueprint for a piscine life"Fish Physiology and Biochemistry. (印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 吉崎悟朗, 竹内裕, 他2名: "魚類における幹細胞を介した遺伝子導入技法開発の現状"海洋と生物. (印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 吉崎悟朗: "「動物発生工学」の中の「魚類の遺伝子操作」"朝倉書店(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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