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干潟を成育場とする浅海性大型甲殻類の個体群動態機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13760147
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関鹿児島大学

研究代表者

大富 潤  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (10253915)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード干潟 / 成育場 / クルマエビ / 産卵期 / 分布 / エビジャコ / 底生生物 / 産卵場 / 加入
研究概要

干潟は水産有用種の成育場としてのみならず,環境保全の点からも重要な水域である。クルマエビは干潟域における底生生物群集の構成種の一つで,水産上極めて重要な種である。今年度は,親エビの成熟と産卵,分布と移動に関するまとめを行うとともに,昨年度に引き続き稚エビの出現時期を調べ,さらには潮下帯への移動のタイミングの解明も試みた。
1.クルマエビ親エビの資源生態
昨年度調べた八代海における本種の産卵期を,開放的な地形をもつ志布志湾の個体群と比較し,生息上の地理的条件による繁殖生態の違いを明らかにした(Ohtomi et al.,印刷中)。また,八代海において水深帯ごとに分布を調べたところ,潮下帯から沖合にかけて出現個体の体サイズに勾配があることが分かった(厚地・大富,印刷中)。
2.干潟におけるクルマエビ稚エビの出現
干潟においては,今年度は着底直後の体長15mm未満のポストラーバおよび稚エビは5〜10月に出現し,沖合における成熟雌の出現状況との整合性がみられた。また,漁船を傭船して潮下帯においても採集を行い,両水域で採集されたクルマエビの体サイズ組成を詳細に検討した結果,クルマエビは体長50mmから100mmの間で干潟を離れることが分かった。
3.他種の個体群生態
今年度は,干潟においてクルマエビと混在する重要種として,Cragon uritai(エビジャコ科)の個体群生態についても調べ,繁殖のピークが春であること,長期と短期の2世代があることなどを明らかにした。今後は干潟域の底生生物群集における種間の食物関係にまで研究を拡充したい。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Ohtomi 他: "Comparison of spatiotemporal patterns in reproduction of the kuruma prawn Marsupenaeus japonicus between two regions having different geographic conditions in Kyushu, southern Japan"Fisheries Science. 69(3)(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 厚地 伸, 大富 潤: "八代海南部におけるクルマエビの水深帯別体長組成,分布及び移動について"水産海洋研究. 67(1)(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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