研究課題/領域番号 |
13760193
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
鏡味 裕 信州大学, 農学部, 助教授 (80308303)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 鳥類 / ES細胞 / 黒鳥骨鶏 / 生殖細胞 / 発生工学 / 希少鳥類 |
研究概要 |
多分化能を持つES細胞は鳥類においては未だ樹立されていない。そこで鳥類ES細胞の樹立および生殖細胞キメラを介した稀少鳥類復元への応用に関する研究をおこなった。放卵直後のニワトリ受精卵から胚盤葉を採取した。胚盤葉明域中央部に極在する比較的未分化な生殖細胞塊を選択的に採取した。これらの生殖細胞塊をPBSを用いて洗浄し、卵黄を完全に除去した。得られた生殖細胞分画をトリプシンを含むPBSに移しピペッティングによって完全な単一細胞へと解離した。この解離細胞をドナーとし、レシピエント胚盤葉に顕微注入した。操作胚を体外培養系を用いて21日間培養した。性成熟に達したキメラの生殖腺、精子、肝臓、筋肉を採取しDNAを精製した。このDNAをGene Scanによって解析したところ、ドナー由来の細胞(ゲノムDNA)がレシピエントの胚体に定着し、生殖腺、精子、肝臓、筋肉の全ての細胞および組織に発生分化し得ることが確認された。このことからニワトリ胚盤葉明域中央部に由来する細胞は多分化能を保持しており、この細胞から鳥類ES細胞樹立の可能性が示唆された。また、稀少鳥類の一種である黒烏骨鶏の受精卵を入手した。この受精卵から胚盤葉明域中央部の細胞塊を採取した。この細胞をドナーとして白色レグホンの胚盤葉に顕微注入した。体外培養によって異品種間キメラ胚が作出された。このキメラの左脚は黒烏骨鶏由来の細胞で全て置換されていた。この雌雄のキメラの交配によって黒烏骨鶏の復元が強く期待される。さらに現在、遺伝子組換え鳥類SCF、人由来LIF、TGF-beta、basic-FGFを培養液中に添加しドナー細胞と共に培養し、鳥類ES細胞の樹立および生殖細胞系列キメラの作出率の向上を試みている。
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