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脂肪細胞分化に関与するウシWntファミリー分子の単離および解析

研究課題

研究課題/領域番号 13760197
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関京都大学

研究代表者

河内 浩行  京都大学, 農学研究科, 助手 (00324666)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードWnt10b / ウシ / 脂肪前駆細胞 / RACE / 脂肪細胞分化 / トランスフェクション / 脂肪細胞 / degenerate PCR / 筋衛星細胞 / パラクリン因子
研究概要

平成13年度に引き続きウシWnt分子のクローニングを行った。マウスやヒューマンのWnt10bと比較すると短かったため、翻訳開始位置周辺での高次構造形成のため逆転写がうまくいかないのではと考え、逆転写反応の温度を上げたり、複数の別のプライマーで5'-RACE(rapid amplification of cDNA ends)を行った。昨年度までと比べ5'側に伸びたクローンはいくつか得られたが、同じ読み枠では途中で終止コドンが入るため翻訳開始位置が上流に伸びることはなかった。結局得られたウシWnt10bの全長は267アミノ酸残基からなり、マウスとヒューマンの389残基と比較し非常に短いことが明らかとなった。それらとアミノ酸配列比較を行ったところ、マウスとは92.9%、またヒューマンとは94.8%と非常に高い相同性が見られた。
他の生物種と比較し短いこのウシWnt10b分子が活性を有するかどうか調べるためウシ脂肪前駆細胞でのWnt10bの大量発現を試みた。ウシWnt10b全長cDNAをPCRにより増幅しクローニング後シークエンスチェックを行いPCRによる増幅の誤りがないことを確認した。こうして得られたウシWnt10b遺伝子を哺乳類細胞発現ベクターであるpcDNA3.1に導入した。このベクターDNAとコントロールであるpcDNA3.1をウシ脂肪前駆細胞にそれぞれリポフェクション法によりトランスフェクトし、分化誘導をかけた際の脂肪細胞分化に対するWnt10bの影響について調べた。キットのプロトコール通りに行うとトランスフェクトの際細胞が剥がれてしまったため、少し緩めの条件でトランスフェクトを行ったところ、今度はトランスフェクションの効率が悪かったのかコントロールと比較し脂肪蓄積は変わらず、また分化の指標であるグリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GPDH)活性においても変化は見られず、ウシWnt10bの脂肪細胞分化抑制活性は確認出来なかった。これについてはウシ脂肪前駆細胞へのトランスフェクションの条件についてさらなる検討が必要であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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