研究課題/領域番号 |
13760200
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
万年 英之 神戸大学, 農学部, 助教授 (20263395)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 日本ウズラ / 筋ジストロフイー / マッピング / 連鎖地図 / リソースファミリー / マイクロサテライト / 機能遺伝子 / 筋ジストロフィー |
研究概要 |
本研究は最小の家禽であるニホンウズラ(Coturnix japonica)の連鎖地図を構築することを目的とした。AFLP法の日本ウズラに対して最も効率のいい条件をいくつかの制限酵素に対して検討した。制限酵素は、Rare cutterとしてEcoRI、Frequent cutterとしてMseIおよびTaqIの組み合わせで良好な多型バンドが得られることを確認した。 本研究に供する連鎖地図作成のためのニホンウズラ標準家系は、(財)日生研で維持されているLWC系とQuv系のF1世代を作成し、このF1世代にQuv系を戻し交雑して構築する標準家系を用いた。分析した交雑個体数は50とした。 AFLPプライマーセット377について多型解析を行ったところ、合計1281バンドが多型を示した。これらに対し、連鎖解析を行ったところ同じ遺伝子座に重複するバンドが数多く検出され、実質的なマーカーとしては504バンドが相当した。連鎖群は59群が構築され、連鎖地図の全長は2464cMとなった。 また、機能遺伝子に由来するマイクロサテライトマーカーの開発では、ウズラの心臓と胚のcDNAライブラリーを構築し、(GT)nプローブを用いてスクリーニングを行った。その結果、合計25の機能遺伝子マイクロサテライトマーカーの開発に成功した。上述の家系に対して多型解析と連鎖解析を試みた結果、6つの遺伝子で多型を示し、それぞれの連鎖群に位置付けることができた。これらクローンは、連鎖地図の機能遺伝子ランドマークとして非常に有用なマーカーとなと考えられた。 この様に機能遺伝子マーカーを含む日本ウズラの連鎖地図構築が成功したが、より詳細な連鎖地図を構築し、生物種間での比較染色体地図構築にはより多くのAFLPマーカーの開発と機能遺伝子を位置付けることの必要性が示唆された。
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