研究課題/領域番号 |
13760212
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
橋本 統 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (90317058)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アクチビンC / アクチビンE / トランスジェニックマウス / リコンビナント蛋白質 / 膵外分泌組織 / アクチビン / インヒビン / フォリスタチン / cDNAクローニング |
研究概要 |
TGF-βsuperfamilyに属するアクチビンの構造は2種類のβサブユニット(βA、βB)同士のダイマーであり、その組合せによりアクチビンA(βAβA)、AB(βAβB)、B(βBβB)の3種類のアクチビンが存在する。近年、哺乳類において新規アクチビンβサブユニット、βCおよびβEがクローニングされ、これらはアクチビンC(βCβC)やE(βEβE)として存在する可能性が示されているが、その機能は不明である。そこで、アクチビンβCおよびβEサブユニット(ActβCおよびActβE)の機能解明を目的とし、リコンビナント蛋白質の作製および昨年度までに作製したトランスジェニック(Tg)マウスの解析を行った。 リコンビナントヒトアクチビンCおよびEの作製はCHO細胞(dhfr欠損株)を用いて行った。SV40プロモーター制御下のアクチビンCまたはE cDNAとdhfr遺伝子を含む導入遺伝子をCHO細胞にトランスフェクションし、メトトレキセートでこれら遺伝子の増幅を行った。培養上清中からのリコンビナント蛋白質の存在をそれぞれの抗体で確認したが、この精製方法は現在検討中である。 肝臓特異的にActβCを発現させた(アルブミンプロモーター制御下)Tgマウスに肝切除を施し、肝再生におよぼすActβCの影響を検討したところ、Tgマウスの肝細胞のDNA合成能はコントロールマウスとの間に明確な差は認められなかった。今後このTgマウスを用いて糖代謝におよぼす影響を検討する予定である。 CMVプロモーター制御下でActβEを発現させたTgマウスの解析において、膵臓重量の減少が確認された。これらの組織学的解析像では、膵外分泌組織が脂肪組織に置き換わっている像が観察された。このことから、アクチビンEは膵外分泌組織の発生や機能に対して何らかの影響を及ぼしていることが示唆された。
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