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マウス胎児肢芽細胞の微少集積培養系におけるパターン形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 13770010
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関京都大学

研究代表者

三浦 岳  京大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (10324617)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードパターン形成 / 発生 / 肢芽 / 数理モデル
研究概要

in vivoにおいて四肢の骨格パターンの周期性を変化させるファクターとしてFGF4が知られている。これは通常はAERと呼ばれる肢芽の先端部に分布するが、ビーズを用いて局所的に肢芽の中に投与すると、指の数を増加させる事が知られている.
我々が用いている肢芽の間葉細胞の微小集積培養系は、四肢の骨格パターンの周期性を保持していると考えられている。この培養系でのパターン形成は反応拡散によって起こると思われているが、このようなパターン変化を引き起こすには、拡散項が減少するか、反応項が上昇する事が必要である。そこで、この培養系においてFGF4が上記のような働きを介して周期性を変化させることができるのかどうか検討した。ところが、予想に反して、FGF4は軟骨分化には影響は与えたが、パターンの周期性に関しては影響がなかった。ただし、FGF4処理によって、軟骨分化の最初の徴候である間葉凝集の時期が早まる事が観察された。同様にAERで発現しているFGF8も同じ作用を引き起こしたが、FGF2,FGF10ではこのような作用は検出できなかった。このことから、AERで発現しているFGFは反応もしくは拡散項のどちらかに効くのではなく、双方を一律に変化させて、反応拡散系全体を動かす役割をしていることが示唆された。この結果を用いて、in vivoでは肢芽のAER直下のみで反応拡散が働き、肢芽の成長によって指の数が制御されているというモデルを構築している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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