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細胞膜カベオラのクラスター形成機構とその機能分担の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770012
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関藤田保健衛生大学 (2002)
広島大学 (2001)

研究代表者

野村 隆士  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20325161)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードカベオラ / カベオリン / クラスター / 心筋 / コロナウイルス
研究概要

今年度は,昨年度に引き続き,カベオラのクラスター形成機構の解析とクラスターごとの機能解析について研究を行った.クラスター形成因子のスクリーニングを行うため,免疫組織化学的方法により,クラスター強陽性細胞の探索を行った.その結果,心筋細胞において,T管と思われる構造にカベオリン-1陽性の反応が検出された.これまでに横紋筋(骨格筋,心筋)におけるカベオリン-1の発現,局在に関する詳細な報告はなされていないことから,今回の結果は,新たなカベオリン-1の局在を見出した可能性がある.T管はカベオラが多数集合し,癒合することで形成されると考えられており,心筋はいわば,カベオラのクラスター形成能が非常に高い細胞であると言える.現在,免疫電顕法等により心筋におけるカベオリン-1の超微細局在の検討を行っている.また,カベオラクラスターごとの機能解析を行っている過程で,風邪の主要原因ウイルスの一つである,ヒトコロナウイルスの細胞内エントリーにおいて興味深い知見を得た.ヒトコロナウイルス229Eは,細胞に結合後,すぐ細胞内へ侵入せずに,ラフトを架橋しながら細胞膜上をカベオラクラスターへ移動し,カベオラもしくはその近傍から細胞内へ侵入すること,そして,この移動,侵入経路は膜コレステロール量に依存することが明らかとなった.従来,SV40のような非エンベロープウイルスがカベオラから細胞内へ侵入するという報告はあるが,コロナウイルスのようなエンベロープウイルスが細胞に結合後,どのようにしてカベオラクラスターへ移動し,カベオラから細胞内へ侵入するかは不明である.今後,クラスターごとの機能解析を含めて,コロナウイルスの細胞内侵入機構を明らかにすることは,コロナウイルスによる上気道感染のメカニズムを解明する上で,重要であると考えられる.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野村 隆士: "病気と細胞小器官-細胞から病気のしくみを理解する.7.カベオラの機能(分担)"文光堂. 236 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Toyoshi Fujimoto: "Caveolin-2 is targeted to lipid droplets, a new 'membrane domain'in the cell"J. Cell Biol.. 152(5). 1079-1086 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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