研究課題/領域番号 |
13770098
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
黒田 雅彦 東京医科大学, 医学部, 講師 (80251304)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | TLS / 減数分裂 / パキテン期 / DNA chip |
研究概要 |
TLS遺伝子(translocated liposarcoma)は、粘液型脂肪肉腫における染色体の相互転座において、CHOP遺伝子と融合する遺伝子として単離された。本遺伝子は、ユーイング肉腫(ES)及びPNET、骨外性粘液型軟骨肉腫において同様なキメラ癌遺伝子を形成するEWS遺伝子、TAF1168遺伝子と非常に高い相同性を有するRNA結合蛋白である。TLS遺伝子の生理的な機能は不明であったがジーンターゲテイング法によりTLS遺伝子を欠失したマウスを作成し、TLS遺伝子産物がRNA結合蛋白として相同的なDNAのpairing、減数分裂に関与する可能性を見出した。昨年度の研究では、まずTLS遺伝子を欠失したマウスより胎児線維芽細胞(MEF細胞)を作成し、TLS-/-MEF細胞とTLS+/+MEF細胞とでcDNA Representational Difference Analysis(RDA)を行ったが、両者で発現に差のある遺伝子は同定できなかった。このようなことから、マウスの精巣より、減数分裂期であるパキテン期の細胞を分離しcDNAライブラリーを作製し、それを用いTLS遺伝子の標的遺伝子を単離することを検討した。このcDNAライブラリーには減数分裂期のDNA相同組み換えに関与する遺伝子が濃縮されている。今年度は昨年度に続き、この遺伝子ライブラリーのEST化を行いクローンのシークエンスを行った。また、この減数分裂特異的遺伝子ライブラリーより、500遺伝子をガラスアレイ上にスポットを行いcDNAマイクロアレイを作製した。現在このパキテン期特異的cDNAマイクロアレイを用いTLS遺伝子の標的遺伝子の単離を行っている。また、同時にマイクロアレイの特異性をあげるため、cDNAではなく30merのオリゴヌクレオチドを使用したマイクロアレイの作製も同時に行っている。
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