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潰瘍修復時の血管新生と再生上皮誘導に関わるEts-1転写因子の分子病態

研究課題

研究課題/領域番号 13770110
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関長崎大学

研究代表者

中山 敏幸  長崎大学, 医学部, 講師 (30284673)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードEts-1 / 潰瘍 / 再生 / 免疫染色 / Antisense / MMP-1 / ISH / Western Blot / ラット / MMP-3 / MMP-9
研究概要

ラント酢酸潰瘍モデルを作成し、正常粘膜、早期再生粘膜、治癒期再生粘膜から、免疫組織化学とIn situ hybridization (ISH)用の標本作成し、蛋白の抽出を行い、Ets-1の経時的な発現と局在をWestern blottingと免疫組織化学染色、In situ hybridization (ISH)で検討した。免疫組織化学的検討では、Ets-1の発現は、正常粘膜には発現が認められず、潰瘍形成1日目から潰瘍底周辺の線維芽細胞に発現し、新生血管が豊富な3日目には最も亢進し、多くの間葉系細胞に発現が認められた。7日目以降、潰瘍底の器質化の進行と共に、発現は減弱し、14日目以降は、発現は見られなかった。Western blotでは、免疫組織化学での結果と同様に、3日目をピークにEts-1蛋白の発現亢進が認められた。また、Ets-1の標的遺伝子であるMMP-1の発現はEts-1とほぼ同様に潰瘍治癒早期に線維芽細胞や内皮細胞に認められた。ISHにおける検討でも、同様の結果が得られた。
治癒過程におけるantisense oligonucleotideによるEts-1発現抑制時の潰瘍修復について検討を行った。Antisenseの効果は、潰瘍治癒遅延が認められ、Western blotで、潰瘍肉芽部内のEts-1の発現が著明に低下していることを確認した。antisense投与群では潰瘍底に新生血管の不良域が広がっており、この部分ではCD34陽性新生血管像もほとんど認められなかった。
期間内に、MMP-10(stromelysine 2)のプロモーター領域の解析と、Ets-1と血管新生因子VEGF、FGFの発現と局在の検討を行う予定であったが、上記実験と解析を行うにあたり、時間的に遅れが生じたため、現在も解析を継続中である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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