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腫瘍抑制遺伝子ICSBPとETV6による協調的白血病発症抑制機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770113
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関(財)癌研究会 (2002)
北里大学 (2001)

研究代表者

桑田 健  財団法人癌研究会, 癌研究所・発がん研究部, 研究員 (00327321)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードICSBP / ETV6 / 白血病
研究概要

ICSBPはInterferon Regulatory Factor (IRF)ファミリーに属する転写因子で、腫瘍抑制遺伝子として機能する。ICSBPはインターフェロン(IFN)刺激による発現誘導をうけ、特異的DNA配列(Interferon-Stimulated Response Element, ISRE)に結合、その下流に存在する遺伝子の発現を抑制的に制御する。しかしながら、その分子機構は明らかになっていなかった。本研究ではIFN刺激後にEtsファミリー転写因子ETV6がICSBP依存性にISREにリクルートされることが示された。ETV6は単独ではISREに結合できないが、ICSBPの存在下でICSBP/ETV6複合体としてISREに結合できた。In vitroで発現させたICSBPおよびETV6蛋白を用いた解析から、ETV6のカルボキシ末側領域がISCBPのDNA結合領域と直接会合することが明らかになった。In vivoにおいてETV6のISREへのリクルートはIFN刺激後ICSBPの発現が誘導したのちに観察された。ICSBPとETV6の共発現はISREの転写活性を低下させた。ICSBPとETV6による協調的な発現誘導制御を受ける蛋白としてIFN誘導蛋白2',5'-OASを同定した。ICSBPとETV6を過剰発現させた細胞ではIFNによる2',5'-OAS発現誘導が減少していた。さらにIFN刺激後ヒストン脱アセチル化酵素HDAC3がISREにリクルートされること、またETV6がHDAC3と会合することが明らかになった。このことはICSBPによるISRE転写活性抑制にはETV6を介した脱アセチル化が関与している可能性を示唆する。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeshi Kuwata: "Gamma Interferon Triggers Interaction between ICSBP)IRF-8) and TEL, Recruiting the Histone Deacetylase HDAC3 to the Inteferon-Response Element"Molecular And Cellular Biology. 22・21. 7439-7448 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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