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ヒト赤血球置き換えSCIDマウスモデルを用いたヒトバベシア症の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770128
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

新井 智  国立感染症研究所, 感染症情報センター, 研究員 (80321868)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードBabesia microti / モノクローナル抗体 / 抗原変異 / 血清疫学調査 / 抗体保有率 / SCIDマウス
研究概要

これまでにヒトに感染することが報告されているバベシア原虫にはヨーロッパ大陸にBabesia divergens、米国にB.microtiが報告されている。日本では、1999年に初めてヒトからB.microtiが分離され、日本にもヒトに感染するバベシア原虫が存在することが明らかになった。しかし、バベシア原虫は宿主の免疫を回避し持続感染するため、効果的なワクチン開発が難しく、しかも発症に関する解析がほとんど行われていない。
昨年度、モノクローナル抗体を用いた解析で北海道、関東地方、中国地方、四国地方の野ネズミから分離したバベシア原虫の抗原性がそれぞれ異なっていること、抗原性には全く関係しないRibosomal RNA遺伝子の配列および抗原性から日本のB.microtiは大きく2種類に分類されることが明らかになった。そこで今回は、モノクローナル抗体を用いてバベシア原虫の抗原回避メカニズムの再現を試みた。原虫には島根県下の野ネズミから分離した野外分離株を用いた。昨年度作成したモノクローナル抗体を用いて原虫増殖抑制試験を行うと、コントロールに比べ原虫増殖が抑制された。間接蛍光抗体法およびウエスタンブロットで親原虫と抗体存在下で増殖した原虫の抗原性状を比較すると反応性が若干減少していることが明らかになった。現在は、野外分離株よりcDNAライブラリーを作成し、抗体増殖抑制を示したモノクローナル抗体の認識する抗原遺伝子をクローニングするために実験を進めている最中である。
上記と平行して、病態および日本におけるB.microti感染の実態を把握するため、日本人のB.microtiに対する抗体保有調査を行いB.microtiが感染の危険性について検索した。その結果、米国ほどではないが日本人もB.microtiに対して抗体を保有していることが確認され、1999年の症例だけでなく診断されていないヒトバベシア症が存在していることが推測された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Arais S, Tsuji M, Kaiho I, Murayama H, Wei Q, Okabe N, Kamiyama T, Ishihara C.: "Retrospective Seroepidemiological Survey for Human Babesiosis at an Area in Japan Where a Tick-Borne Disease is Endemic"Journal of Veterinary Medical Science. 65/3(In press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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