研究課題/領域番号 |
13770160
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大石 一人 阪大, 微生物病研究所, 助手 (60273702)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | GPIアンカー / トランスアミダーゼ / PIG-S / PIG-T / 翻訳後修飾 |
研究概要 |
以前、我々はGPIアンカーをタンパク質に転移するステップに関与しているトランスアミダーゼは、GAA1とGPI8の2つの遺伝子産物の複合体であることを報告したが、本研究の課程で、2つの新規コンポーネントPIG-SおよびPIG-Tを同定し機能を解析した。 1、GPI8にFLAGおよびGSTのタグをつけて、GPI8の欠損細胞株に発現させ、抗FLAG抗体およびグルタチオンビーズでトランスアミダーゼを精製した。この精製サンプルには4つのタンパク質が含まれていたので、そのN末端のアミノ酸シークエンスを行った。その結果、2つは既知のGAA1とGPI8であったが、あとの2つは新規のコンポーネントでありPIG-SおよびPIG-Tと命名し、遺伝子をクローニングした。 2、PIG-SおよびPIG-Tのノックアウト細胞株を作製し解析したところ、PIG-SおよびPIG-TはともにGPIアンカーのタンパク質への転移に必須なこと、GPIアンカー型タンパク質とトランスアミダーゼとの酵素-基質中間体の形成のステップに働いていることを明らかにした。 3、4つのコンポーネントにそれぞれ異なるタグを付けてCHO細胞に導入し、可溶化後抗タグ抗体で免疫沈降し、それぞれのコンポーネント間の結合を調べたところ、GAA1とGPI8の発現はPIG-Tの発現に依存性であることから、PIG-Tはトランスアミダーゼの構築に重要な役割を果たしていることが明らかになった。 以上の結果をEMBOJ.(2001)20:4088-4098に発表した。
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