研究課題/領域番号 |
13770187
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
長瀬 博文 金沢大, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00251918)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 保健行動 / モチベーション / 健康教育プログラム / ローカスオブコントロール / 行動変容 |
研究概要 |
今回は保健行動を評価あるいは予測しうる指標として開発されたヘルスローカスオブコントロール尺度(HLC尺度)を用いてモチベーションの評価を行い、さらに保健行動との関連性を検討し尺度の有効性を検討した。 北陸の企業3社の事務職従事者計567名(男性416名、女性151名)を対象にHLC尺度と保健行動との関係を検討した。客観的健康度が得られた非服薬者347名(男子268名、女子79名)において、客観的健康度と、HLC尺度および保健行動との関係を検討した。質問票調査は、記名式自己記入式にて行い、HLC尺度は日本語版HLC尺度、保健行動は、'森本の健康習慣と複数の食行動関連の質問項目からなる質問票を用いた。結果は以下の通りである。 1.HLC尺度は、保健行動との関連性が認められその関係は男女で異なっていた。特に、女性においてFHLC尺度と保健行動の関連性が極めて強いことが明らかになった。2.HLC尺度は保健行動を介して、間接的に血圧値に影響を与えていることが示唆された。保健行動に寄与するHLC尺度が、最終的に客観的健康度にも影響を及ぼす可能性を示していた。3.日本語版HLC尺度では、Family下位尺度が保健行動との関連を認めたことが注目された。 これらの結果より、HLC尺度は保健行動の予測に有意義な指標であることが明らかになった。今後は、この尺度を行動変容を起こさせるツールとして活用できる手法を視野に入れた研究展開を図る予定である。
|