• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

職業性ストレスモデルと心理的ストレスモデルとの統合可能性に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770203
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関広島大学

研究代表者

島津 明人  広島大学, 大学院・教育研究科, 講師 (80318724)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード職業性ストレス / 心理的ストレス / 対処行動 / コントロール / ストレスマネジメント / 心理学的ストレス / 理論モデル / コーピング / 要求度-コントロールモデル / 質問紙調査
研究概要

1.職業性ストレスと心理学的ストレスとの関連についてのレビュー
職業性ストレスに関する主要な3つの理論モデル(NIOSH職業性ストレスモデル,仕事の要求度-コントロールモデル,努力-報酬不均衡モデル)について概説した.次に,それらの理論モデルのうち,仕事の要求度-コントロールモデルに焦点を当て,このモデルと心理学における諸要因との関連について言及した.最後に,心理学的ストレスモデルに基づいて行った筆者らのコーピングに関する実証研究を紹介した.
2.職業性ストレスと対処行動との関連がストレス反応に及ぼす影響についての実証的研究
職業性ストレスに対するコントロール行動としての積極的対処と非積極的対処との相互作用が,心理的ストレス反応に及ぼす影響を検討した.質問紙調査の結果,積極的対処によるストレス反応の低減効果は,特に,対処努力を必要とする状況において,他の対処方略の影響を受けることが明らかになった.具体的には,「問題から距離を置く」「周囲に援助を求める」という対処方法は,積極的対処によるストレス低減効果を促進したのに対して,行動・感情を抑制する対処方法は,その効果を阻害していた.これらの結果より,どの種類の対処方法を積極的対処方法と組み合わせるかによって,個人の健康が大きく異なることが示唆された.
3.職業性ストレスに対する対処能力の向上を目的とした介入研究
職業性ストレスに対する対処能力の向上に焦点を当てたストレスマネジメントプログラムを実施し,その効果を質問紙調査により検討した.心理教育,グループディスカッション,ロールプレイ,リラクゼーション訓練から構成されるプログラムを実施した結果,積極的対処と同僚からのサポートに関して,有意な介入効果が認められた.さらに,参加者の特徴を考慮に入れた分析の結果,特定の下位集団に焦点を合わせてプログラムを構成・実施することにより,対処能力の向上,ソーシャルサポートの増加,ストレス反応の低減がより促進される可能性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 島津明人: "職業性ストレス:理論モデルと実証研究"ストレス科学. 16・2. 133-140 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Shimazu, A., Kosugi, S.: "Job stressor, coping, and psychological distress among Japanese employees : Interplay between active and non-active coping"Work & Stress. (in print).

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 島津明人: "職業性ストレス:理論モデルと実証研究"ストレス科学. 16・2(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi