研究課題/領域番号 |
13770240
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤井 隆夫 京都大学, 医学研究科, 助手 (70255462)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 全身性エリテマトーデス / T細胞レセプター / ペプチド / 抗DNA抗体 / 自己反応性T細胞 |
研究概要 |
自己反応性CD4^+αβTh1細胞として、ヒストンとdsDNAに反応して増殖し抗dsDNA抗体の産生を刺激するdna51と、抗U1RNP抗体の産生を刺激するrnp2とが分離された。dna51はVβ8.3を有し、TCRβ鎖CDR3部位は酸性アミノ酸を多く含んでいた。一方rnp2はVβ14を有していた。なおi-dna51、i-rnp2は抗CD3抗体刺激によりs-dna51、s-rnp2と同レベルのIFNγを分泌した。またi-dna51はPMA/ionomycin刺激によりs-dna51と同様にCD40Lを発現し、in vitroで精製MRL/lpr B細胞の増殖を刺激したが、その増殖は抗CD40Lモノクローナル抗体で阻害された。Adoptive transfer studyでは、PBS注射群に比しs-dna51移入群でループス腎炎の活動性指標が有意に上昇し、糸球体細胞数とメサンギウム領域面積が拡大した。一方i-dna51移入群では、PBS群に比し抗dsDNA抗体価の上昇が抑制され、糸球体腎炎の活動性指標は低下、糸球体細胞数も減少した。s-rnp2移入群でも最終観察時のみ抗dsDNA抗体価上昇が抑制されたが、糸球体腎炎の活動性指標に変動はなく、間質性腎炎が増悪していた。なおi-dna51移入群で、最終観察時脾細胞中のCD4^+Vβ8.3T細胞とB細胞数がPBS注射群に比し有意に減少した。i-dna51移入群最終観察時血清中に抗dna51抗体が認められたが、同血清はrnp2およびdna51以外のVβ8.3陽性T細胞と反応しなかった。EAEと同様、MRL/lprマウスでも放射線照射した自己反応性CD4^+αβTh1細胞クローンの移入でMRL/lprマウスの自己抗体産生および病態の調節が可能である。特にi-dna51を移入したMRL/lprマウスで認められた抗dsDNA抗体産生抑制の機序として、移入クローン(dna51)に対する抗体の誘導が重要と考えられた。この手法を用いることにより病態に関与する自己反応性T細胞を標的とした抗体療法の可能性も示唆される。
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