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胆汁うっ滞性肝障害に対する肝細胞防御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770250
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

府川 悦士  旭川医科大学, 医学部, 助手 (60322913)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード胆汁酸 / チオレドキシン
研究概要

研究者は胆汁うっ滞における胆汁酸誘導性の肝細胞障害に対する防御因子の存在とその遺伝子発現調節機構を解明することを目的とし、ヒト培養肝細胞(HLE)を胆汁酸存在で培養し、防御因子の誘導について検討した。結果(1)ヒト培養肝細胞をケノデオキシコール酸(CDCA)存在(10〜250μM)・非存在下で36時間培養した後、24時間CDCA非存在下で培養後の高濃度の胆汁酸(CDCA500μM)による細胞傷害の程度を検討し、CDCA前処理によって細胞生存率の有意に上昇することが認められた。(2)培養肝細胞をCDCA存在(10〜250μM)・非存在下で培養し、細胞内thioredoxinの変化を検討したところ、CDCAは濃度依存性に24時間後のthioredoxin mRNA量及び、36時間後のthioredoxin蛋白量を有意に増加させた。(3)ルシフェラーゼ発現ベクターにthioredoxinのプロモーター領域を導入したキメラプラスミドを作製し、培養肝細胞に遺伝子導入後、CDCAの転写活性を検討したところ、CDCAの濃度依存性に転写活性の亢進を認めた。(4)thioredoxinを恒常的に過剰発現する培養肝細胞を作成し、高濃度の胆汁酸による死細胞率を測定したところ、thioredoxin発現量に依存性に死細胞率の低下を認めた。以上の検討から胆汁酸の細胞障害に拮抗して内因性還元物質であるthioredoxinが誘導されることが明らかとなり、その発現が肝細胞防御因子が肝細胞の庇護に働くことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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