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ラット膵炎モデルにおける膵腺房細胞内NF-κB活性化メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770252
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関弘前大学

研究代表者

丹藤 雄介  弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (00332495)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード膵腺房細胞 / タンパク分解酵素 / NF-κB / 分子生物学 / JNK / p38 / 膵線房細胞
研究概要

高濃度CCK刺激ラット膵腺房細胞初代培養系(実験的急性膵炎モデル)を用いて、培養液中へのタンパク分解酵素阻害剤添加(gabexate mesilate、nafamostat mesilate、Pefabloc)による膵腺房細胞内トリプシン活性阻害効果、膵腺房細胞内AP-1遺伝子発現シグナルを検討した。
100nMCCK刺激によって、膵腺房細胞内トリプシン活性化(細胞内TAP濃度の増加)が生じた。Nafamostat mesilate、gabexate mesilate, Pefablocは用量依存性にトリプシン活性を阻害した。一方、膵腺房細胞内でのAP-1遺伝子発現については,本年度の研究ではJNK (c-Jun N-terminal kinase)の活性化およびp38の発現をwestern blot法で観察した。100nM CCK刺激直後からのJNK, p38の誘導が観察された。このJNK, p38の誘導は膵腺房細胞のTNF-αによる刺激でも同様に観察された。しかし,Nafamostat mesilate、gabexate mesilate, Pefablocは膵腺房細胞におけるJNK, p38の誘導を阻害しなかった。
以上より、高濃度CCKによって生じる腺房細胞内でのトリプシン活性化はIκBキナーゼの活性化を生じさせることによって、NF-κBの活性化を起こしているが(平成13年度報告)、JNKを介するAP-1誘導シグナルには関与していないことが示唆された(平成14年度報告)。
CCK刺激実験的急性膵炎モデルにおける,細胞内のいわゆるearly eventでは,細胞内酵素活性化シグナルと炎症反応シグナルのクロストークが存在するが,アポトーシス誘導に関しては細胞内酵素活性化を介さない,高濃度CCK刺激によって活性化される,他のシグナル伝達系路の存在が考えられる。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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