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難治性自己免疫性肝炎の病能に関与する免疫細胞内レドックス環境の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770278
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

穂苅 厚史 (穂刈 厚史)  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90238725)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード自己免疫性肝炎 / T細胞 / 細胞内レドックス環境 / Th1・Th2サイトカイン
研究概要

本年度は昨年度のマクロファージ内のレドックス環境解析に引き続き、AIH症例のT細胞内レドックス環境の解析を行なった。健常人、GC感受性、GC抵抗性AIH症例末梢血よりマグネチックビーズ法を用いT細胞を分離、細胞内の活性酸素種:スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、亜硝酸を補足法、液体クロマトグラフィー法により、抗酸化物質:GST、TRXをELISA法により測定し細胞内レドックス環境を解析した。
酸化状態を反映する酸化型GST、還元状態を反映する還元型GSTおよびチオレドキシン(TRX)をそれぞれ測定した。健常人に比してAIH患者ではマクロファージ内の酸化型GSTが高値を示しTRXが低値を示す傾向が認められたが、T細胞ではこのような傾向は認められなかった。また血中AST値と酸化型GST、TRX間での有意な相関は認めなかったが、マクロファージにおける解析と同様にAST値が特に高値を示す活動性の高い症例では、酸化型GSTが高値を示した。また、T細胞内のレドックス動態とサイトカイン産生動態との関連を検討したところ、黒ファージではレドックス動態が還元状態に傾く症例ではTh2サイトカインが、酸化状態に傾く症例ではTh1サイトカインが優位に産生される傾向を認めたが、T細胞ではこうした傾向は認めなかった。
以上より、AIHの免疫病態にはT細胞よりもマクロファージの細胞内レドックス環境変化強く影響を及ぼす可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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