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抗アポトーシス分子を用いた筋萎縮性側索硬化症の治療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770333
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関特殊法人理化学研究所

研究代表者

井上 治久  理化学研究所, 運動系神経変性研究チーム, 研究員 (70332327)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードALS / SOD1マウス / アポトーシス / XIAP / 治療 / カスパーゼ / アポトーシス阻害タンパク / コリンアセチルトランスフェレースプロモーター / ALSモデルマウス / 神経細胞死
研究概要

ALSにおける神経細胞死は,発生過程のアポトーシスと同様に,一部は,カスパーゼの関与する細胞死のシグナル伝達によって生じるという証拠が累積しつつあるが,いまだ不明な点が多い.ALSにおいては,その治療法の確立は医学的のみならず,社会的にも急務である.アポトーシス阻害タンパク(inhibitor of apoptosis protein : IAP)の中でも,最も強力にカスパーゼを抑制する作用をもつヒトアポトーシス阻害タンパク(X-linked inhibitor of apoptosis protein : XIAP)がALSにおける神経細胞死を防御できるかを明らかにするために,本研究では,運動ニューロンにXIAPを発現するマウス(XIAP-Tg)を作製し,これと変異ヒトSOD1遺伝子のトランスジェニックマウス(ALS-Tg)を交配することで,ALS-Tgの脊髄運動ニューロンにXIAPを直接発現させXIAPのALS病勢進行に対する効果とそのメカニズムを解析した.
(a)発症時期,生存期間に対するXIAPの効果:ALS/XIAP-Tg(ヘテロダブルトランスジェニック)(n=17)は,XIAPを持たないALS-Tg (n=16)と比較すると,生存期間(9.1%),罹病期間(32.8%)の延長を認めたが,発症時期には有意な変化がなかった.
(b)XIAPの作用メカニズムの解析:上記ALS病態進行へのXIAPの改善効果がどのようなメカニズムでおこるのか,XIAPが抑制効果を持つカスパーゼ9およびカスパーゼ3について解析した.G93A/-マウスの発症直後および同じ時期のG93A/XIAPの脊髄ライセートで,カスパーゼ9およびカスパーゼ3の活性が遅延していた.実際に発症直後の運動ニューロンでは,免疫組織化学的にカスパーゼ3およびカスパーゼ9の活性化がみられている.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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