研究課題/領域番号 |
13770349
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
勝谷 友宏 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30311757)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 遺伝子多型 / MGBプローブ / 疾患感受性 / SNP_s / 高血圧 / TaqManケミストリー / 遺伝疫学 / 多因子疾患 / 循環器疾患 / SNPs / レニン-アンジオテンシン系 |
研究概要 |
本態性高血圧症は社会的負担の大きい各種循環器合併症の主要因であり、本症の遺伝因子を同定することは、疾患の早期診断に役立つだけでなく、薬剤の選択や、生活指導にも貢献することが期待される。しかし、これまでの症例・対照研究では、集団の選択バイアスにより、1因子の影響の小さいとされる高血圧感受性遺伝子の同定は困難であった。本研究では、欧米に比肩しうる住民ベースの大規模コホート研究とコアパネルを用いたDNA解析を行うことにより、高血圧疾患感受性遺伝子の同定、および合併症への進展を規定する因子の検討を行った対象集団として、10年以上にわたって24時間自由行動下血圧および家庭血圧の測定を行ってきた0研究および大阪大学のDNA検体を使用した。研究計画書は3省庁合同の倫理指針に基づき作成され、大阪大学および東北大学倫理委員会の承認を受け、遺伝子解析はインフォームドコンセントの得られた者のみついて実施した。東北地方農村部における大規模前向き研究(0研究)では、家庭血圧と24時間血圧測定が数千人規模で実施され、血圧に関する豊富な表現型が把握されている。高血圧感受性遺伝子同定のための新しいケース・コントロール研究の実施により、αアデュシン遺伝子多型が低レニン性高血圧リスクとなることを示したほか、キマーゼ遺伝子多型が血圧とは関連しないが末梢からのHDLコレステロール輸送に関連すること、0研究ではACE/DDの影響は小さいことなども報告した。また、都市部一般住民における大規模前向き研究(S研究)では、アルツハイマー病や動脈硬化リスクとされるアポリポ蛋白Eのε4アリルが、若年者では高血圧に抑制的に働くことを示した。
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