研究課題/領域番号 |
13770400
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
仙石 泰仁 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10248669)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 不器用 / 学習障害 / 視覚-運動協応 / 運動調節課題 |
研究概要 |
本研究課題では発達障害児の主症状の一つである巧緻動作の未熟さを、視覚情報処理および視覚-運動協応能力の2つの側面から分析するための機器開発を行い、健常者の基礎的データの収集と学習障害児の臨床症状と検査結果との関連を分析する事を目的とした。平成13年度には機器の信頼性とコントロールデータの収集を行い、機器の信頼性が確認され、健常成人ではreaction timeで190〜220ms、inspection timeでは60〜80msが視索限界時間であることが明らかになった。視覚-運動協応課題は光点刺激の位置情報の変化に合わせたつまみ力の調整課題を開発し、時間的調節能を光点刺激変化と力のピーク値との関連から、力の調節能を尖度・歪度という統計的代表値で測定できることを明らかにした。平成14年度では健常児童と学習障害児を対象に測定を行い発達過程における特性と学習障害児の示す臨床的不器用さとの関連を検討した。また、inspection timeでは左右の視野への視覚刺激提示による差異を健常成人・幼児・学習障害児それぞれで検討した。reaction timeは健常児童で200〜260ms、学習障害児で240〜280msと健常成人と比べて有意な差異は認められなかった。一方、inspection timeでは健常成人で右-左視野提示で40/60msが視索限界時間と考えられ脳の視覚情報処理に左右偏倚が認められたが、健常児童および学習障害児では両視野で80〜100msと左右差がなく脳のラテラリゼーションの発達過程とその障害を反映する可能性が示唆された。視覚運動課題では線上を鉛筆でなぞる線引き課題の正確性と視覚-運動の時間調節能力との間に関連が示唆され、運動遂行過程において感覚情報に基づいた運動調節を継時的に行っていく能力を評価していると考えられた。このような傾向は健常成人・児童の利き側手と非利き側手の機能差にも認められるが、学習障害児ではそれが顕在化しており障害の特異性の一つとして考えられた。
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