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注意及び認知の発達に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770401
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関長崎大学

研究代表者

岩永 竜一郎  長崎大学, 医学部, 助手 (40305389)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード発達 / 脳波 / 随伴性陰性変動 / 注意 / 認知
研究概要

目的:児童及び成人の随伴性陰性変動(CNV)とその後の脳波回復過程を研究することで、注意、認知などに関する脳機能の発達的変化を明らかにすること。
対象:成人7名(平均260.57±21.1ヶ月)、児童8名(平均110.63±152ヶ月)。
方法:被験者に刺激間間隔2秒、50%確率の音刺激弁別ボタン押し課題を課し、CNVを測定した。また、ウィスコンシンカード分類課題、WISC-III知能検査の「積み木模様」「数唱」「迷路」K-ABCの「位置探し」を施行した。そして、非標的時すなわちボタン押しをしなかった時のFz、Czにおける早期及び後期CNVの振幅、CNV解消時間を、成人群と児童群で比較した。そして、早期及び後期CNVの振幅、CNV解消時間と認知検査粗点の相関を見た。
結果:早期及び後期CNV振幅は成人群-児童群間で有意差は認められなかった。Fzにおいて後期CNVが出現した成人7名と児童7名のCNV解消時間は、成人群が児童群よりも有意にCNV解消時間が短かった(p<0.01)。Czにおいて、後期CNVが出現した成人7名と子ども5名のCNV解消時間は、成人群-児童群の間で統計的有意差は認められなかった(t=-1.99,p=0.74)。早期及び後期CNVの振幅、CNVの解消時間と認知検査スコアの相関は、Czで導出された後期CNV振幅とWISC-IIIの「迷路」に有意な相関(r=.604,p<0.05)が認められたが、他では認められなかった。
結論:CNV振幅には成人-児童間で明らかな差が認められないが、後期CNVが出現した対象者のCNV解消時間を比較するとFzにおいて、成人群が児童群よりも有意に短く、注意して反応した後の脳内の過程に児童-成人間で差があることが示唆された。そして、CNV振幅とその解消時間は加齢に伴う視覚記憶、聴覚記憶、実行機能課題などのスコア向上とは関係がないと推察された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岩永竜一郎, 三崎一彦, 西平賀昭, 八田有洋, 麓正樹: "運動準備、運動反応、刺激弁別が随伴性陰性変動(CNV)解消課程に及ぼす影響"日本運動生理学雑誌. 9・2. 93-100 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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