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片側尿管結紮ラットモデルにおけるACE阻害剤投与の効果について

研究課題

研究課題/領域番号 13770416
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

前 寛  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50309457)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードACE阻害剤 / UUO / Quinapril / HGF / TGF-β
研究概要

目的:片側尿管結紮ラットモデル(UUO)を作成し、ACE阻害剤投与により、腎保護作用を検討する。
方法:7週齢の雄S-DラットでUUOを作成し、下記のごとく4グループ(各4匹)に分け、ACE阻害剤を投与。ACE阻害剤にはQuinaprilを用いた。
G1 Control群Quinapril非投与群、G2 Quinapril 3mg/kg/day投与群、G3 Quinapril 10mg/kg/day投与群、G4 Quinapril 20mg/kg/day投与群
Quinaprilは全ての群で投与量が2ml/kg/doseとなるように蒸留水で溶解し、チューブを用いて胃内に注入した。QuinaprilはUUO施行の前日から屠殺日まで1日1回投与した。UUO施行の1週間後に屠殺し、腎臓を摘出した。腎組織においては光顕、免疫染色、およびhepatocyte growth factor(HGF)の発現とそのreceptorであるc-metをin situ hybridaizationniにて検討した。なお腎線維化の指標であるtransforming growth factor-β(TGF-β)の発現は、実施困難であったため、線維化の指標としてα-smooth muscle actin(α-SMA)で検討した。
結果:(1)血中Quinapril濃度。
G2:28±13.8ng/ml、G3:158.9±130ng/ml、G4:126.3±98.3ng/ml
(2)腎臓の組織学的変化を検討(PAS染色、M-T染色、α-SMA)
G3およびG4では、G1と比較して尿細管萎縮、間質の線維化は有意に抑制された。G2ではG1と比較し組織学的な差は認めなかった。
(3)血圧測定
血圧測定はQuinapril投与後30分毎に4時間測定したが、異常低下を来したラットはいなかった。またこの期間で明らかな副作用を認めたラットはいなっかた。
(4)HGFとc-metの発現。
HGFとc-metの発現については、Quinapril投与群で発現が強い傾向にあるもののcontrol群と有意差はなかった。
結論:ACE阻害剤は腎の線維化を抑制し、腎保護作用を有する。
考察:ACE阻害剤は腎の線維化を抑制し、腎保護作用のあることはわかったが、TGF-βの発現を抑制しているかは今後の検討課題である。またHGFの発現についても1週間という期間が短すぎたのかもしれない。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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