研究課題/領域番号 |
13770516
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
木津 修 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70305598)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 磁気共鳴スペクトル / ピック・コンプレックス / tau蛋白異常症 / 拡散強調スペクトル |
研究概要 |
研究目標は、磁気共鳴法(MR)を用いた脳内代謝物質の拡散強調スペクトル画像法(DW-MRSI)によるtau蛋白異常症における神経細胞内変化の画像化である。昨年度より引き続き現在当施設で保有する臨床用MR装置(1.5T, Gyroscan INTERA ; PhilipsおよびMAGNETOM ; Siemens)を用いて研究を進めた。拡散強調画像(DWI)と磁気共鳴スペクトル(MRS)の応用として神経性食思不振症の症例で検討を行った。また、tau蛋白異常症への応用を目指し、Pick complexへのMRSの応用も行った。このように脳内代謝物のDW-MRSIの開発・実用化を目指した。 DWIとMRSを用いた神経性食思不振症の例への応用では、左側頭葉近傍でcholine (Cho)/creatine (Cr)比の上昇、N-acetylaspartate (NAA)/Cr比の低下を認めた。DWIから計算したfractional anisotropy (FA)では脳梁膨大部で低い傾向にあった。エネルギー代謝に関係するCrが辺縁系の一部である側頭葉で低下していることが考えられる。また、FAの低下は何らかの神経回路網における変化を示唆していると考えられた。 一方、Pick complexへのMRSでは、広い範囲でNAAの低下傾向を認めた。左半球優位の脳萎縮などがこれまでPick病などのPick complex症例では報告されてきたが、本研究ではむしろ右半球での変化が目立った。少なくとも左半球だけでなく、右半球の変化もあると考えられた。Pick病などの痴呆類縁疾患においては局所に止まらない早い段階からの全体的な脳の変性が見られ、これが共通の特徴ではないかと考えられた。
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