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感情障害患者死後脳における大脳皮質セロトニン2A受容体の免疫組織化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13770537
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関群馬大学

研究代表者

間島 竹彦  群馬大学, 医学部, 助手 (00312869)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードセロトニン2A受容体 / 感情障害 / 死後脳
研究概要

大脳皮質におけるセロトニン2A(5-HT2A)受容体の検討の前に、海馬における検討を行った。患者群6例(双極性障害5例、大うつ病1例;平均年齢56.0±5.5歳)、精神疾患既往のない患者6例(55.2±9.7歳)の、計12例の死後脳を、東京都精神医学総合研究所から提供してもらい、この死後脳につき5-HT2A受容体に特異的な抗体を用いて海馬CA1,CA3での検討を行った。
海馬の5-HT2A受容体の発現量は、1視野の有核細胞数のうち、同じ視野あたりの5-HT2A immunoreactivity陽性細胞数の割合で算出した。この結果、感情障害患者群死後脳において、5-HT2A受容体の発現がCA3で差異はなく(control:42.5±9.0%,depression:38.7±5.7%,P=0.410)、CA1では多い傾向がみられた(contro1:40.1±4.0%,depression:50.7±11.5%,P=0.084)。
5-HT2A受容体の免疫組織化学の結果は、[3H]ketanserinを用いたAutoradiographyでの検討(Craigら、1997)に合致する結果であった。感情障害において、デキサメサゾン抑制試験(DST)やデキサメサゾン/コルチコトロピン遊離促進ホルモン(DEX/CRH)負荷試験によって視床下部-下垂体副腎皮質(HPA)系機能亢進が報告されており、5-HT2A受容体はHPA系機能亢進に伴うグルココルチコイド受容体を介した変化がみられることが知られている。さらに海馬において5-HT2A受容体はbrain-derived neurotrophic factor(BDNF)を調節しており、同部位における神経新生などに重要な役割を果たしていると考えられる。そのため、今後は同部位でのBDNFの発現、皮質など他の脳部位での検討、服薬などの受容体機能に影響する要因を検討する必要があると考えられた。
これをふまえ、現在上述の死後脳を用い、大脳皮質における5-HT2A受容体の免疫組織化学的検討を行っている。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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