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脳血管障害後のうつ状態についてのprospective study(前向き研究)

研究課題

研究課題/領域番号 13770546
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関徳島大学

研究代表者

石元 康仁  徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (50253191)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード脳卒中 / 脳血管障害 / うつ状態 / うつ病 / 前向き研究
研究概要

徳島大学医学部附属病院では,脳血管障害患者を発症早期より治療する専門ユニットであるストローク・ケア・ユニット(SCU)が稼働中で,救急医,脳神経外科医,放射線科医,内科医および精神科医などが協力して診察,治療にあたっている.この体制により,従来は脳血管障害の慢性期にしか関わることの少なかった我々が,急性期患者を診察する機会を得て,患者の精神症状の診察,治療を行なった.
前年の研究により、うつ状態は超急性期にはほとんど認められないことが明らかとなった。そのため、我々はSCUに入院中のものに加え,退院したものも含めた全患者(281名)を対象に、自己記入式の質問紙による心理検査であるZungs Self-rating Depression ScaleとwhoQOL26を行った。
その結果、当院のSCU入院患者のうつ状態の頻度は21.8%であった。今回の調査では、病巣の左右差、障害脳部位、障害された血管、罹病期間と抑うつ尺度に有意な関係はみられなかった。抑うつ尺度は、TIA、ラクナ、脳梗塞、脳出血の順に高く、むしろ元疾患の重症度が軽いほど、抑うつ尺度は高い傾向がみられた。元疾患の回復度と抑うつ尺度には有意な関係はなかったが、回復が良好なものほどquality of life(QOL)が有意に高かった(P<0.05)。また、抑うつ尺度とQOLには、さらに強い有意な負の相関(P<0.0001)がみられた。以上より、身体的障害より、うつ状態が脳血管障害後のQOLに、より強い影響を与える因子であることを明らかにした。脳血管障害後のうつ状態に対して、適切な治療がなされるべきと思われた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石元康仁 他: "第4回ムードディスオーダー・カンファランス"星和書店,上島国利編集. 120 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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