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ヒトNKT細胞活性化分子の同定の試み

研究課題

研究課題/領域番号 13770575
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 強志  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70332608)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードVα24NKT / 腫瘍免疫 / T細胞性腫瘍 / 養子免疫療法 / 癌免疫療法 / NKT / 同種抗原 / 白血病
研究概要

ヒトVα24ナチュラルキラーT(NKT)細胞にはある種の腫瘍細胞に対し直接的な細胞障害活性があることが我々も含めて報告されている。Vα24NKT細胞にはCD4-CD8-(double negative : DN),CD4+,CD8+のサブセットが存在することが知られているが、サブセットによる抗腫瘍活性の差異については不明である。今回我々は、このVα24NKTサブセットによるin vitroにおける細胞障害活性を比較検討した。またヒトVα24NKT細胞はいくつかのT細胞性腫瘍に対し高い抗腫瘍活性を示すことからこの機序を解析し併せてT細胞性腫瘍に対するVα24NKT細胞を用いた細胞免疫療法について検討を行った。
NKTサブセットの抗腫瘍活性について腫瘍細胞株であるU937, Jurkat, K562等を用いて評価した。結果はin vitroにおいてサブセットはいずれも同程度にU937あるいはJurkat細胞株を傷害した。またK562に対する細胞傷害活性は認められず、NK細胞とは異なる認識メカニズムで細胞傷害を行っていると考えられた。次にNKT細胞がいくつかのT細胞性腫瘍株を傷害したことからT細胞性腫瘍対する抗腫瘍活性について検討した。その結果、T細胞性腫瘍(腫瘍株、患者腫瘍細胞)の多くはCD1dを発現し、NKT細胞はこれらを傷害した。またこの細胞傷害活性はα-GalCer添加により増強された。また細胞傷害活性がほとんど認められない場合でもCD1dを発現していればα-GalCer添加により細胞傷害活性は認められた。これに対してCD1dを発現していないT細胞性腫瘍はNKT細胞に傷害されずまたα-GalCer添加にても細胞傷害活性の増強は認められなかった。
今回の我々の結果からは適切な腫瘍(CD1d分子を発現している腫瘍)を選べばNKT細胞は、直接的にも抗腫瘍活性を示す可能性があるかと思われる。ヒトVα24NKT細胞のin vitroでの増幅は比較的容易であり、今後α-GalCerと組みあわせた養子免疫療法、あるいは樹状細胞とα-GalCerを組み合わせて投与するワクチン療法を検討していきたい。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Takahashi: "Analysis of human Vα24^+CD8^+ natural killer T cells activated by α-galactosylceramide-pulsed monocyte-derived dendritic cells"Journal of Immunology. 168. 3140-3144 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuyoshi Takahashi: "Vα24^+ natural killer T cells are markedly decreased in atopic dermatitis patients"Human Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yuji Tanaka: "Generation of Fas-independent CD4+ cytotoxic T-cell clone specific for p1 90 minor bcr-abl fusion peptide"Leukemia Research. 26(3). 317-321 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuyoshi Takahashi: "Analysis of human Vu24+CD8+ natural killer T cells activated by α-galactosylceramide-puls ed monocyte-derived dendritic cells"Journal of Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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