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MDSの血球減少の機序に関与するT細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770588
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

岩部 弘治  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70312030)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード骨髄異形成症候群 / 不応性貧血 / オリゴクローナルTリンパ球 / レパトア解析 / T cellレセプターVβ / CDR3領域
研究概要

本研究は骨髄異形性症候群(MDS)の病体にクローナルなT細胞が関与している可能性について明らかにすることを目的とした。
MDS(RA)患者(および正常人)の末梢血・骨髄からリンパ球分画を採取する。このリンパ球からRNAを抽出し、RT-PCR・SSCP法にてT細胞レセプター(TCR)b鎖のCDR3領域のレパトア解析を行う。これにより、ある特定のVb遺伝子を発現しているT細胞の中にクローナルな増殖が強く示唆された場合、そのVb陽性T細胞のCDR3領域の塩基配列、アミノ酸配列を確認し、クローナルなT細胞の存在を確定するとともに、それらのクローナルなT細胞がそのVb陽性T細胞の中のどの位の割合をしめているかを検討した。これにより解析した13例のMDS(RA)患者の末梢血、骨髄にクローナルなT細胞が存在することが明らかにした。同時期に採取した末梢血と骨髄のTCR Vbのレパトアを解析すると、このうちの4症例に骨髄に特異的なT細胞クローンの存在が認められた。このことは、MDSにおいて骨髄をメインの場所とした免疫学的機序の存在を示唆していると考えられた。
また、シクロスポリンが有効であった1例においては、投与後に一部のVb subfamilyでクローナルなT細胞の存在を示すバンドの消失が認められた。このことは、本疾患に見られる血球減少に疾患特異的なクローナルなT細胞が関与している可能性を示唆していると考えられた。現在これらのT細胞クローンを単離するとともに、対応抗原の検索を進めている。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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