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子宮内胎児発育遅延発症におけるエンドセリンの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770625
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

西村 修  慶應大, 医学部, 助手 (80296657)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード子宮内胎児発育遅延 / エンドセリン / 虚血再灌流障害
研究概要

エンドセリン(ET)は血管内皮細胞で産生され、血管内皮障害のマーカーのひとつとされている。また強力な血管平滑筋収縮作用を有し、虚血再灌流(IR)障害に重要な役割を担っていることが知られている。近年子宮内胎児発育遅延(IUGR)においてもETの関与が示唆されているが、子宮胎盤循環との関連性について不明な点が多い。そのため、本年度は、本IUGRモデル発症機序におけるETの役割について検討した。既報の方法に準じ、ハロセン麻酔下に妊娠17日目のS/Dラットに対して子宮胎盤循環を30分間(虚血再灌流)したモデルを使用した。虚血前にETのAB両受容体拮抗剤であるTAK-044、コントロールとして生食を投与し虚血再灌流を行い、妊娠21日目での胎仔体重を測定し、血流遮断群と非遮断群の間で比較検討した。血流非遮断群の胎仔の体重の平均値を100%とすると、血流遮断側の体重は87%、TAK-044投与群では97%となり、コントロール群でのみ血流遮断側の胎仔の体重が有意に減少した。またIR前後の子宮血流量をレーザードプラ組織血流計を用いて計測し、TAK-044および生食投与群で比較検討した。生食投与群では、子宮血液量は再灌流後徐々に減少し、120分後には虚血前の値の約60%に減少し、虚血後低灌流の状態を呈した。一方TAK-044前投与群では、虚血後低灌流の発生は有意に抑制された。以上の成績より本IUGRモデルにおける虚血後低灌流の発生にエンドセリンが関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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