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先天性横隔膜ヘルニアモデルの低形成肺の分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13770627
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

原 章彦  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10228611)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードCDH model / Nitrofen / Endothelin-1 / Endothelin-A receptor / Endothelin-B receptor
研究概要

<研究目的・実施計画>
先天性横隔膜ヘルニア(Congenital Diaphragmatic Hernia,以下CDHと略す)は、新生児外科手術手技の進歩にもかかわらず予後は改善されてこない。その原因は、横隔膜の形成不全だけでなく、潜在する肺低形成と、それに付随する肺高血圧に起因している。この、CDHの成因や治療に関する研究に、Nitrofenを母獣に投与して作成したラットのCDHモデルがよく用いられる。その理由として、HumanのCDHと、非常に類似していることがあげられる。また、妊娠期間が短く、小動物であり扱いやすく、また胎仔も1匹の母獣から約12〜14匹得られる。われわれは、このラットのCDHモデルを用いて肺循環について検討を行うことを目的とした。本年(平成13年度)は、Endothelin(以下、ETと略す)のCDHにおける低形成肺における変化を観察した。
<方法・結果>
ET-1は血管内皮細胞から分泌され、ET-A受容体(血管内皮細胞に存在)に結合し血管を収縮させ、ET-B受容体(血管平滑筋に存在)に結合し、血管を弛緩させる。このET-1、ET-A受容体、ET-B受容体の低形成肺での変化を、RT-PCR法を用いて、mRNAの発現を見ることによって検討した。
CDHモデルができる確立が50%弱であること、摘出される肺重量が胎仔1匹につき約0.1gと少ないこと、mRNAの発現を十分に得られないこと、そして最大の問題はmRNAの定量化が困難であること、などから実験が十分に進まなかった。しかし最近、mRNAの発現が十分得られるようになったこと、放射性元素を用いてmRNAの定量化が可能になったことから、実験の進行が可能となった。
最初に、ET-1のmRNAの定量化を行った。その結果は、まだn=2ではあるが、ET-1のmRNAの発現は、CDHモデルの低形成肺では、正常のラットの胎仔の肺と比較して、約30%増加していることが確認できた。
<今後>
平成14年度は、ET-A受容体やET-B受容体についても検討していく予定である。さらに、ET受容体の拮抗薬の胎仔肺への影響も検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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