研究概要 |
1.ADRPプロモーター領域の解析 前年度PPARγライガンド(チアゾリジンダイオン、15-デオキシ-12,14-プロスタグランジンJ2)、PMAなどがADRP発現を調節していることを見いだしていたが、さらにマウスADRP遺伝子promoterの-2090〜-2005bpの領域にPMAの作用点を認めた。またこの作用にはPEA3/AP-1複合配列が関与していることを見いだした。 2.マウス心臓ADRP関連蛋白cDNAのスクリーニング λTriplexシステムを用いてマウスADRPcDNAをプローブとしてマウス心臓cDNAライブラリーよりADRP関連のクローンをスクリーニングし、いくつかのクローンを得、それらをplasmidへconversionし解析を行ったが、現在のところADRPとの関連は明らかにできていない。現在ADRP関連蛋白をyeast two-hybrid法によってもスクリーニングし、関連の可能性のあるクローンとしてprotein phosphatase 2A methylesterase-1(PME-1)が得られたため、解析を行っている。 3.ヒトperilipinゲノムの全構造の決定 上記研究を優先したため、いくつかのクローンについて、DNA配列の解析は進行しているが、エクソン、イントロン配列の決定までには至っていない。欠損している部分が示唆されているため、その部位のスクリーニングを行っており、早急にエクソン、イントロン配列を決定したい。
|