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臨床応用に向けた心停止肝移植の可能性の探求

研究課題

研究課題/領域番号 13770660
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東北大学

研究代表者

塚本 茂樹  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70332509)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード肝移植 / 心停止ドナー / プロスタグランディン / プロテアーゼインヒビター / IL-1β / TNF-α / クッパー細胞 / 転写因子 / クッパ-細胞
研究概要

死戦期を被せたブタ心停止ドナーモデルを用い移植実験を行い以下の点を明らかにした。
1.死戦期における肝グラフト保護効果について:
1)死戦期におけるProstaglandin E1(PGE1)の投与は細胞膜のbreb Fformationを抑制しえた。
2)死戦期におけるProtease Inhibitor (PI)の投与は肝グラフトヘの好中球集積およびPhospholipase A2の活性化を抑制し細胞膜の脆弱化を軽減しえた。
2.再灌流障害におけるクッパー細胞機能抑制の効果について:
1)死戦期におけるlL-1βおよびTNF-αのInhibitor(FR)の投与は再灌流時におけるクッパー細胞細胞機能を抑制しえた。
2)クッパー細胞機能の抑制は類洞内皮細胞障害発生を軽減しえた。
3)クッパー細胞機能の抑制により各種転写因子の発現が抑制された。
3.再濯流時におけるアラキドン酸代謝制御の効果について:
1)再灌流時のPI投与は肝類洞の収縮に起因する微小循環環障害発生を予防した
2)再濯流時におけるPIの投与により細胞膜のStabilityを保持しえた。
3)再灌流時におけるPIの投与は各種転写因子の発現を抑制した。
4.移植成績:
1)PGE1,PI, FR併用群では100%の長期生存を得た。(4/4)
2)PG, PI併用群では50%の長期生存を得た。(2/4)
3)その他の組み合わせの群,もしくは何も薬剤を便用しなかった群では,全て再潅流後24時間以内に死亡した。
以上より心停止ドナーからの肝移植においては,1)死戦期および再灌流時における細胞膜の脆弱化の制御,2)再灌流時の肝類洞収縮の制御が重要である,と考えられ,PGE1,FRおよびPIの併用により心停止ドナーからの肝移植がより安全に行いうると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sato M, Ohkohchi N, Tsukamoto S, et al.: "Successful liver transplantation from agonal non-heart-beating donors in pigs"Transplantation International. 16・2. 100-107 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Sato M, Ohkohchi N, Tsukamoto S, et al.: "New strategy for liver transplantation from non-heart-beating donors"Transplantation proceedings. 37・7. 2608-2609 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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