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抗体を利用した遺伝子導入法「ヒト型イムノジーン法」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13770670
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

高柳 淳  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80245464)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード遺伝子治療 / 遺伝子導入 / 抗体 / ヒト型化抗体 / 一本鎖抗体 / ポリエチレンイミン / 酵母 / イムノジーン
研究概要

現在、遺伝子治療のための遺伝子キャリアーとして実用化されているのは組換えウィルスベクターや合成リポソームである。しかし、種々の欠点のため臨床治験では限られた効果しか報告されていない。これらの欠点を克服し遺伝子治療の潜在的な能力を引き出すため、当研究室では新しい遺伝子キャリアーとして「モノクローナル抗体/DNA複合体(イムノジーン)」を独自に開発し、個体レベルでの遺伝子治療法を目指している。最近、抗体分子の化学的修飾を必要としない一本鎖抗体を利用した「組換えイムノジーン法」による遺伝子導入に成功した。またその抗体のヒト型化にも成功した。本研究ではより高い遺伝子導入効率および生産効率を目指しさらなる改良を加えている。種々のDNA結合性テイルを持つ人工抗体「イムノポーター」を作製し、酵母菌での分泌効率および遺伝子導入効率を評価した。このうち、負電荷テイル(Asp_4Ser)_5を持つイムノポーター遺伝子を選択し、産生条件および精製条件を最適化した。さらに、精製イムノポーターを用いて抗体・DNA複合体「イムノジーン」調製条件の至適化を行い、培養細胞に遺伝子導入を試みたところ、リポフェクション法に匹敵する結果が得られた。この成果に関しては論文印刷中である。また、免疫原性をなくして安全性を高めることにより反復投与を可能にするヒト型化抗体遺伝子を利用したイムノポーターの産生にも成功した。さらに、生体内での複合体安定性を高めると考えられる疎水的結合部位を導入し、酵母菌での産生効率を下げない短い新型テイルの設計・発現にも成功した。今後、担癌マウスを用いた遺伝子治療実験を行い、導入効率およびイムノジーンの生体内動態を検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Suzuki, M.: "Recombinant single-chain antibodies with various oligopeptide tails for targeted gene delivery"Gene Therapy. (印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita, S.: "Expression of c-fos and c-jun protooncogenes in the uteri of immature mice neonatally exposed to diethylstilbestrol"Histol.Histopathol. 18・1. 83-92 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Harada, H.: "Transfer of the interleukin-1 receptor antagonist gene into rat liver abrogates hepatic ischemia-reperfusion injury"Transplantation. 74・10. 1434-1441 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 高柳 淳: "癌の抗体療法 腫瘍増殖因子を標的とした抗体療法 1)EGFR"Surgery Frontier. 9・3. 226-230 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 富野康日己 編: "「分子腎臓病学実験操作法」II遺伝子関連操作法5.遺伝子治療a. in vivo遺伝子導入(2)ウィルスベクター(アデノウィルス)"文光堂. 256 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Oya M.: "Constitutive activation of nuclear factor-kB prevents TRAIL-induced apoptosis in renal cancer cells"Oncogene. 20・29. 3888-3896 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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