研究課題/領域番号 |
13770679
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
萩原 栄一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30287271)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ユビキチン / ユビキチン結合酵素 / 癌抑制蛋白質 / p53 / p27 / 抗癌作用 |
研究概要 |
ユビキチン結合酵素を標的とした癌抑制蛋白質の分解阻害による抗癌作用の解析の研究を行い、以下の成果を認めた。 1 E2ドミナント変異体遺伝子の調整 P53の分解に関与するとされるE2としてUbcH7を対象とし、p27の分解に関わるE2としてCDC34の他UbE2Nを対象とした。これらの完全長cDNAを遺伝子バンクより入手しpBluescript vectorに組み込み、部位特異的変異誘発法を用いて各E2のactive Cys残基(ユビキチン運搬活性部位)をコードする塩基をSer残基の塩基に置換した。こうしたE2遺伝子変異体の発現産物は、野生型E2に対してドミナントネガチィブに働くことが知られている。得られた各変異遺伝子のうちUbcH7、UbE2Nについては哺乳類細胞での発現が可能なpTRE2 vectorに組み込んだ。(Takada K. et al. Biochem J(2001)356 199-206) 2 E2変異体遺伝子の導入 標的遺伝子の定量的発現制御を行なうためそれぞれの培養細胞(p53モデルとしてHBE4-E6/E7、p27モデルとしてHL60)にpTet-On vectorをトランスフェクトした後、E2変異体遺伝子の入った発現ベクターをトランスフェクトした。これによりテトラサイクリン誘導体で導入遺伝子(E2変異体遺伝子)の発現調節が可能な細胞株の樹立を試みているが、現在まで同誘導体の濃度に依存した発現誘導が認められていない。ドミナント変異体遺伝子の再調整を行なっているが、small interfering RNA (siRNA)による発現阻害についても検討している。また食道癌においてE2の一つであるE2-EPFの発現が亢進していることをDNAチップを用いた検討により見出したため、あわせてこの発現抑制の検討も行なっている。
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