研究課題/領域番号 |
13770680
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
清水 公一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90256545)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ケモカイン / 遺伝子治療 / 樹状細胞 / 癌ワクチン / 免疫細胞療法 / SLC / 免疫療法 |
研究概要 |
SLC遺伝子をコードしたアデノウイルスベクターを作製した。樹状細胞に遺伝子導入をおこない、導入効率の良い条件を設定した。まずマウスの悪性黒色腫モデルを用いて、皮下腫瘍に対して自己腫瘍抽出抗原をパルスした樹状細胞で治療を行った。対照群と比較して腫瘍増殖は抑制され、生存期間は4倍以上延長した。次にアデノウイルスでSLCを遺伝子導入された樹状細胞ワクチンと遺伝子導入されていない樹状細胞ワクチンで有効性に差がでるかを検討した。皮下腫瘍に対して、SLCを遺伝子導入された、自己腫瘍抽出抗原をパルスされた樹状細胞で治療を行うと遺伝子導入されていない樹状細胞ワクチンより腫瘍増殖は抑制され、生存期間は1.4倍ほど延長した。無治療群よりは約6倍生存期間が延長した。また皮下腫瘍を完全に拒絶したマウスが得られた(腫瘍拒絶マウス約30%)。次に治療モデルの実験で、SLCを遺伝子導入された樹状細胞を注射した皮膚と所属リンパ節を摘出し検討した。SLC遺伝子導入された樹状細胞を注入した皮膚では、樹状細胞とT細胞の集合塊が多数認められた。樹状細胞周囲にT細胞が遊走集積し抗原提示を受けることで樹状細胞ワクチン療法の治療効果が増強する可能性が得られた。
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