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ヒトNKT細胞の生体内分布と消化器疾患との関わりについての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770690
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関新潟大学

研究代表者

飯合 恒夫  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (10323982)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードヒトNKT細胞 / 消化器疾患 / 潰瘍性大腸炎 / NKT細胞 / NT細胞 / ヒト
研究概要

ヒトNKT細胞をNK抗原である抗CD161抗体とT細胞抗原である抗CD3抗体を用いて同定した.リンパ球は、十分なインフォームドコンセントを行った後、手術時の切除標本から採取した.結果、ヒトNKT細胞と考えられるCD3+CD161+T細胞は、マウスのNKT細胞と同様に肝臓に多く存在することがわかった.しかし驚いたことに、マウスと異なりヒトでは腸管上皮内(特に小腸)にもNKT細胞が多数存在していることがわかった.次にNKT細胞と病態との関わりについて調べてみた.消化器癌の1つである大腸癌の患者では、末梢血中にNKT紳胞が増加していることがわかった.また、癌局所のリンパ球である腫瘍浸潤リンパ球の多くはNKT細胞であった.炎症性腸疾患であるクローン病では、末梢血と腸管上皮内でNKT細胞が増加していた.一方、潰瘍性大腸炎では末梢血ではNKT細胞は健常人と変わらなかったが、腸管上皮内ではクローン病と異なり寧ろNKT細胞は減少していた.以上より、NKT細胞はマウスでの研究と同じく、ヒトでも腫瘍免疫、特に抗腫瘍免疫に大きく関わっている可能性が考えられた.また、腸管の自己免疫疾患といわれるクローン病では、全身でも局所でもNKT細胞が増加していたこと、潰瘍性大腸炎では局所でのみNKT細胞が減少していたことより、NKT細胞の観点からはクローン病と潰瘍性大腸炎は違った病態であり、NKT細胞はクローン病に関しては病態を促進させ、潰瘍牲大腸炎に関しては病態を抑制する働きがあるのではないかと考えられた.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 飯合 恒夫: "炎症性腸疾患におけるイレウス"外科. 64. 169-172 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 飯合 恒夫: "右腸腰筋膿瘍と形成したCrohn病の1例"日臨外会誌. 63. 1449-1452 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Iiai, T.: "CD161^+T(NT)cells exist predominantly in human intestinal epithelium as well as liver"Clin Exp Immunol. 129. 92-98 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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