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テロメラーゼ活性を用いた肝細胞癌切除後の早期再発予測と術後補助療法の適応決定

研究課題

研究課題/領域番号 13770696
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関山口大学

研究代表者

森 尚秀  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (70325231)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード肝細胞癌 / 残肝再発 / テロメラーゼ / 無再発生存期間 / TRAP assay / テロメラーゼ活性
研究概要

肝細胞癌手術後の残肝再発形式には、多中心性再発と遺残再発が考えられるが、比較的早期の再発形式は殆どが後者であり、これは術前の画像診断では捉えることのできない経門脈的な肝内転移によると考えられる。このような背景において、画像で捉えることのできない微少な肝内転移巣や多中心性発癌を術前から把握することが可能であれば、個々の患者において適切な治療選択が可能となる。従来の臨床病理学的因子では残肝再発を予測することは不可能であり、信頼性の高い新たな予測因子が期待される。我々は悪性腫瘍に特異性が高く、また発癌過程で活性が発現するとされるテロメラーゼ活性について、現在まで各種消化器癌でその発現を確認し、手技的にも微量の癌細胞からの活性を測定可能としてきた。そこでこのテロメラーゼ活性が肝細胞癌の悪性度、とりわけ残肝再発の予測因子として臨床応用できないかを検討した。当科で切除した肝細胞癌症例の非腫瘍部のテロメラーゼ活性をTelomerase Deteoction Kit(Oncor社)を用いたTRAP assayにて測定した。活性陽性と陰性の2群で、臨床病理学的因子との関係および無再発生存期間、生存期間との関係を検討した。
非腫瘍部のテロメラーゼ活性陰性例と活性陽性例とに分け、臨床病理学的因子との関係を検討したが、何れの因子とも相関を示さなかった。初回手術例で1年以上経過観察できた症例を対象とし、活性陰性例、陽性例を検討したところ、活性陽性例が有意に残肝無再発生存率、生存率ともに低かった。また残肝無再発生存期間に寄与する因子を単変量解析にて解析したところ非癌部のテロメラーゼ活性が最も強く関与していた。
以上のごとく非癌部テロメラーゼ活性の残肝再発の予測因子としての有用性の知見が得られた。
これを基盤に現在臨床応用の計画中である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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